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プロ根性で必ず満足させる──修理ならまかせろ!

GQ JAPAN 9月16日(金)15時21分配信

料金が高くても、時間がかかっても、順番待ちになるほど人気なのは理由がある。他店では断られたものでも引き受ける、確かな技術と丁寧な仕事──これに尽きる。

【直し屋ベルベルジン その他画像】

デニムの修理でここまで続くとは思っていなかった。でも開店から7年経ったいま、誰にも負けないほどの腕前になった。

見ている目の前で膝に開いたジーンズの穴がどんどん消えていく。まるでマジックのようだ。デニムの修理はまったくの独学。始めたころは成功も失敗もわからず、“なぜ?”“なぜ?”の繰り返しだった。毎月約100本を修理し、引き渡しまで平均3カ月。状態によってはそれ以上かかるのに、石井直人さんの店にはお客がひっきりなしにやってくる。

「僕がやっているのは、お客さんが愛着のあるジーンズを延命させること。キズをふさぐだけじゃなく、次に破けそうな部分も先読みしてリスクを分散してあげることが大事なんです」

穴に糸が残っていないときはオリジナルでつくったデニムのヨコ糸代わりの綿糸を入れ、裏からガーゼの接着芯で補強する。接着芯にもいろんなタイプがあるけれど、デニムとの相性を考えていろいろ試した末にこれに決めた。芯地を貼る位置は生地が強いところまで。最後に、タテ糸に見立てたブルーの糸でミシンをかけると穴がほとんど見えなくなってしまうという仕掛けだ。

「普通の服と違うのは味や風合いをわかっていないとダメなこと。一つひとつ表情も違うし、ほとんどオーダーメイドに近い。穴の修理の仕方だけでもお客さんによっていろんな要望がありますから」

ジーンズ愛がなければできない仕事だ。ホコリまみれになりながらも、今日もまた新しい知識と技術の蓄積が続いていく。

石井直人
直し屋ベルベルジン 代表
1981年東京都生まれ。文化服装学院卒業後、いくつかのショップで販売員を務めた後、原宿の古着店「ベルベルジン」に移籍。2009年に「直し屋ベルベルジン」を立ち上げる際に店長に就任し、現在はオリジナルウェアも製作。

直し屋ベルベルジン
東京都渋谷区神宮前2-30-18 エルコート神宮前101
Tel.03-6804-1056
営12:00~20:00
休 水

最終更新:9月16日(金)15時21分

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