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流行の「社長を装う」詐欺メール、むしろひっかかる企業のほうこそ問題である

Business Journal 9/16(金) 6:01配信

 トレンドマイクロの発表によれば、国内であるタイプの詐欺メール被害が広がっているそうです。それは社長を装った詐欺メールで、会社の経理部長や財務担当役員をターゲットにして詐欺で儲けるタイプの犯罪だそうです。

 取引先への請求書支払いや、少額訴訟相手への和解金の支払いを促す詐欺メールなのですが、なぜか経理部長がそれにひっかかってしまい、支払った後で社長に確認して初めて、詐欺にあったことが判明するそうです。

 普通は架空の請求書などは経理部の決済プロセスではねられて、安易に支払いに回ったりはしませんが、確かにこの手口は巧妙です。想像してみましょう。あなたはそこそこ大きな会社の経理部長で、社長からこんなメールが届いたとしましょう。

「件名:至急処理をお願いします

佐々木さん、大村です。

イレギュラー処理で申し訳ないですが、5月に○○商事さんと行ったお店の請求書をまわすのを忘れていたら、お店の弁護士から厳しめの督促状が届いてしまいました。今週中に支払えばペナルティはないそうですので、処理していただけませんか。代金は添付の通り48万円で間違いありません。

大村」

 こんな感じで、社長の個人名であなたの個人名宛に社内メールで処理依頼が入るわけです。添付された請求書ファイルを見ると、六本木のクラブの請求書で、どうやら社長が合計6人でそのお店で飲んで遊んだときの代金のようです。4カ月間ほったらかしにしたために、お店の側から督促が届いたというかたちです。

 念のためホームページを開いて確認したところ、ちょっといかがわしそうなお店のようで、パソコン画面いっぱいにつけまつげで目元をぱっちりさせたコンパニオンの女性たちの写真が広がったので、あなたは周囲を気にしながらあわててホームページを閉じます。

 社長の行きつけのお店ではないですし、明らかに例外処理なのですが、確かにこれまでも何度も社長からそういった例外処理を頼まれたこともあるので、仕方ないなと思いながら48万円を支払います。

 それにしても金額が通常の接待よりも高めなので、しばらくして社長に報告に上がるタイミングで、ついでに「あの48万円の支払い、どの部門コードで処理しましょうか?」と本人に直接確認をした段階で初めて、「私はそんなもの、知らないぞ」と言われて、そこで初めてあなたはびっくりして、冷や汗をかくわけです。

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最終更新:9/16(金) 6:01

Business Journal

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