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小5から指導するプロトレーナーが語る久保建英  “和製メッシ”の凄みの裏に潜む圧倒的な「自己理解力」

Football ZONE web 9/16(金) 12:40配信

バルサ時代から久保を指導する体幹トレの第一人者・木場氏が神童を分析

 FC東京U-18に所属するU-16日本代表FW久保建英は、バルセロナの下部組織でプレーしていたことから「和製メッシ」とも呼ばれるほどの才気を示していた。FC東京U-18の一員として、第40回日本クラブユースサッカー選手権で2008年大会以来となる三度目の優勝に貢献。15歳ながら得点王に輝き、U-16日本代表でも主軸として期待されている。来季にはFC東京のトップチームデビュー、2020年東京五輪ではエース候補、そして将来的なバルセロナ復帰の声も上がっている。

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 「和製メッシ」の凄さと成長について、インテルDF長友佑都らトップアスリートの専属トレーナーを務め、バルセロナの下部組織に所属している時から久保をサポートし続けている木場克己トレーナーが証言した。

「小学5年生の時から彼のトレーニングを見ています。スポーツクラブルネサンスの子ども向けの体幹トレーニングイベントを開催した時に、久保君のお父さんに来ていただいた。それがスタートですね」

 特製のゴムチューブやファンクショナルマットを用いて、体幹と体軸、バランスを強化する独自のトレーニングメソッド「KOBA式体幹バランス(コバトレ)」に、2011年夏からバルセロナのカンテラでプレーしていた久保は取り組むことになった。

 女子競泳100メートルバタフライでリオデジャネイロ五輪5位入賞を果たした池江璃花子ら、ワールドクラスのトップアスリートを指導する木場氏は、久保少年のフィジカル面の特徴に関して、身体の使い方に非凡さを感じたという。

「小学生とは思えないほど理解度が高かった」

「コーンを使ったドリブルの練習でも、無駄な筋力を一切使っていない。重心がしっかりしていて、身体の横ぶれが少ない。それが第一印象でした。さらに成長するために本来的な能力に加えて、インナーマッスルを強化してアウターマッスルとの連動、ボールを蹴る際の軸足の強化をテーマにしました」

 身体の使い方もさることながら、久保少年の素晴らしさは「自己理解力」にあるという。

 木場氏は「小学5年生の時点で、小学生とは思えないほど理解度が高かった。例えば、股関節周辺に硬さがあるとします。それを解決するためにどうすればいいのか。硬さについて伝えるだけで、どのようなトレーニングに取り組むべきかを理解してくれました。彼は自分で課題に気付くことができるのです。プロアスリートでも自分自身のやるべきこと、課題になかなか気づけない選手がいるなかで凄いことです」と語った。

 都内でトレーニングジムを構える木場氏の下に、久保は自主的に足を運んでいる。すでにコバトレに取り組むようになってから、4年目を迎えた。「会うたびに身体が大きくなっているような印象があります。体幹を鍛えれば、自分はこういうプレーができるとイメージできている。脇腹と臀部、軸足の部分は急激に成長しています。反応スピードも上がりました。ドリブル、コンタクト、ポストプレーでのキープ力などで効果が見られるようになり、体勢を崩さずにシュート、パスを正確に結びつけられるようになりました」と木場氏は語る。

 和製メッシと絶賛される天才性の裏にはプロアスリート顔負けの自己理解力、そして、小学5年生から続ける地道なトレーニングがあったのだ。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:9/16(金) 15:34

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