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高収入でも「他人の幸福は飯がまずい」人は富裕層になれない

プレジデント 9月16日(金)6時15分配信

■友人や同僚より貯金・収入が多ければ満足? 

 前回は、「一国の時系列で見ていって、国全体が豊かになっていっても、(国民の)幸福度は変わらない」というアメリカの経済学者リチャード・イースタリンの説を紹介しました。

 この通称「イースタリン・パラドックス」の理由について、イースタリン自身による消費規範仮説や、デューゼンベリーによる相対所得仮説を挙げながら考えてみました。

 詳細は過去の記事「『人より金持ちでいたい人』は、富裕層はムリ」(http://president.jp/articles/-/19876)をご覧いただくとして、結論的に言えるのは「人はお金持ちになりたいのではなく、他人よりお金持ちでいたいだけだ」という私の意見を述べました。

 今回は、この持論を裏付ける調査について考えてみます。

 まず、この調査を見てください。サラ・ソルニック(バーモント大学経済学部アソシエイトプロフェッサー)とデビッド・ヘメンウェイ(ハーバード大学公衆衛生大学院教授)は、次のどちらの世界に住みたいか、ハーバード大学の学生と職員に質問を行いました(Is mor always better?  A Suvey on Positional Concerns,Jounal of Economic Behavior and Organization)

 1. 自分は収入が5万ドルで他のすべての人は収入が2万5000ドルの世界
2. 自分は収入が10万ドルで他のすべての人は収入が20万ドルの世界

 結果は、56%の学生が1を選びました。

 1と2の絶対額を比べてみてください。2では1にくらべて収入の絶対額は2倍です。

 にもかかわらず、1と2の世界しかこの世に存在しないとして過半数の調査対象者が選んだのは絶対額で半分しか収入がないが、相対的収入の多い1のほうでした。

 仮に、人が単にお金持ちになりたいのなら、1と2から選ぶ場合、絶対額の多い2を選んでもいいように思います。

 ところが、1を選ぶというのは、人がたとえ絶対的収入が減っても相対的収入(周囲と比べての収入)を重視しているということを示しています。

 つまり、人は純粋にお金というものを数量として欲しているのではなく、社会における相対的に高い地位(あるいは高収入の職業)を欲しているというのが真相かと思います。

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最終更新:9月16日(金)6時15分

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