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時代と共鳴する女たち:邦楽編

ローリングストーン日本版 9/16(金) 17:00配信

ローリングストーン日本版 2016年8月号掲載
「時代と共鳴する女たち」邦楽編

iTunes StoreとMyspaceの音楽配信が生まれた2003年。音楽産業が大きな転換期を迎えていたその当時から、音の発信方法や聴き手の楽しみ方が劇的に変化した現在に至るまで、その時代と共鳴し、時の人となった女性アーティストたち。音楽が細分化し、絶対的なスターが生まれにくいとされる現代から未来へ、彼女たちが向けるパッションと先鋭的な表現は音楽を越えて広がり、時代を変える可能性に満ちている。

【写真あり】時代と共鳴する女たち:邦楽編

音楽スタイルや言語、活動の場まで。各々の個性とパフォーマンスを武器にその枠組みを自在に越境した、個性際立つ日本人女性アーティスト7組。

自ら作詞作曲を手掛けるシンガー・ソングライターや、ヴォイストレーニングに通いシンガーを目指す女性が大勢を占めていた2000年代初頭から時代が変われば、夢も変わるということなのだろう。気が付けば、音楽、エンタテインメント界での活躍を志す女性の多くが、読者モデルやアイドルになることを夢見る、そんな時代もようやく一時期の狂騒状態から落ち着きを取り戻しつつある。そんな日本の音楽シーンに登場して、世界をまさに変えつつある、そして、これから変えるかもしれない女たち。2003年にデビューを果たしたジャズ・ピアニストの上原ひろみは、ニューヨークを拠点に、作品をリリースし、国内外をツアーで飛び回り、ベーシストのスタンリー・クラーク率いるバンドの一員として参加したアルバム『スタンリー・クラーク・バンド フィーチャリング 上原ひろみ』が2011年のグラミー賞ベスト・コンテンポラリー・ジャズ・アルバムを受賞。そして、デビュー13年目となる2016年、新作アルバム『SPARK』が4月23日付のビルボード・ジャズ・チャートで初登場1位を獲得するという快挙を達成した。とかく、音楽メディアでは、ポピュラーミュージックの派手な、華やかな動きばかりにフォーカスが当たりがちだが、ジャズ・スタンダードの解釈や演奏技巧ではなく、自作曲のオリジナリティに重きが置かれている世界のジャズ最前線で、耳の肥えたリスナー、オーディエンスに対峙し続けてきた彼女がその創造力によって、ジャズの歴史に新たな1ページを加えた偉業は、もっともっと賞賛されてしかるべきだろう。

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最終更新:9/16(金) 17:00

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