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「長期金利上昇」はこう考えよ! 投資家が気にするべき2つのこと 日米における影響の違い

現代ビジネス 9月16日(金)7時1分配信

長期金利は経済の体温計?

 お金の運用の入門書やセミナーなどで、筆者は、「毎日一回、日経平均、為替レート、NYダウ、に加えて長期金利をチェックして下さい。毎日、10秒くらいでも、どうして動いたのか、今後どう動くのかを考えると、マーケットと経済を考える思考のスイッチが入るようになります」と言ってきた。

 長期金利とは、通常10年国債の市場での流通利回りを指す。

 内外の株価と為替レートに加えて、長期金利を付け加えた理由は、債券市場が大きな市場でお金の運用に大きな影響を与えることに加えて、長期金利が経済の状況をよく映す、経済の体温計のような役割を果たしているからだった。

 日銀が長らく短期金融市場におけるゼロ金利政策をとる中でも、長期金利は、短期金利に影響されつつも、市場で形成されていた。十数年にわたって、2%を超えられなかった日本の長期金利は、デフレ状況の日本経済がいわば「低体温症」にあることをよく表していたが、それでも、経済状況に応じて変動していた。

 ところが、黒田東彦氏の日銀総裁就任以来、いわゆる「異次元緩和」で日銀が長期国債を大量に買い入れるようになり、長期金利が自然な形で形成されなくなり、やがて、日銀の買いに「制圧」されるような形で、超低水準となった。

 加えて、今年に入って導入されたマイナス金利政策の影響で、ここ数ヵ月は、長期金利はマイナスゾーンで推移するようになった。

 さて、この長期金利だが、実は、ここのところ内外共に上昇気味に推移している。この状況をどう考えるべきか。

 米国は、FRBの利上げに対する予想から長期金利が上昇気味に推移していて目下1.7%台だ(現地13日)。ドイツでは、英国のEU離脱依頼マイナスゾーンだった長期金利が陽転し0.07%程度(現地13日)である。ちなみに、わが国の長期金利も、9月12日には-0.015%と、プラズゾーン目前まで迫り、13日は-0.025%だった。

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最終更新:9月16日(金)7時1分

現代ビジネス

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