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「株価の円安感応度が高い100社」ランキング

東洋経済オンライン 9月16日(金)6時0分配信

 日経平均株価は9月5日に1万7037円となり、5月31日以来、約3カ月ぶりに1万7000円台を回復した。足元で再び大台を割り込む動きを見せているものの、7月以降、総じて日本株は堅調な展開を維持している。

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 背景の一つは、7月29日に日銀が追加金融緩和策の一環として、ETF買い入れの増額を決めたことだ。これまで年間の購入金額の設定が3.3兆円だったものが、6兆円に引き上げられた。これによって、投資家の下値不安は大きく後退している。

 もう一つは、米国で利上げ観測が高まり、過度な円高への警戒感が和らいだことだ。為替相場は短期的には2国間の金利の差に大きく左右される。足元のドル円為替も、おおむね金利が上昇する通貨におカネが流れる「金利平価説」どおりの動きといってよいだろう。

■9月下旬の日・米政策で為替の大幅変動も

 目先の最大の注目点は、次の金融政策の行方だ。金融政策は、日本では日銀が行う金融政策決定会合で決まり、米国はFOMC(連邦公開市場委員会)で決定される。そして9月はこれらが同じ20~21日に日米同日で予定されている。

 9月のFOMCで利上げが実施されなくても、先行きの利上げに確信が強まれば、円安・ドル高が期待される。一方、わが国ではマイナス金利政策の効果への疑問や銀行の収益悪化懸念などから、政策の見直しの可能性も指摘されている。しかし、景気回復感が確認できない中で、金融緩和政策自体を見直すことは難しいだろう。

 そこで今回は、円安連動性が大きい、つまり円安になると株価が上昇する可能性が高い銘柄をランキングした。首位の竹内製作所は、ミニショベル主体の建機中堅で、欧米でシェアが上位にある。為替が1%円安に進めば、株価は3.4%も上昇する傾向にある。2位のイマジカ・ロボット・ホールディングスは映像制作を軸に企画、放送、機器開発・販売などへと展開する。「ポケモン」「妖怪ウォッチ」などのアニメ制作会社を新たに連結し、ポケモンGO関連銘柄としても最近注目を浴びた。

 3位のアイスタイルは20~30代女性向け美容関連情報サイト、「アットコスメ」を運営し、外国人投資家の持ち株比率も高い。円安関連としてすぐ思い浮かぶ自動車などの代表的な輸出産業だけでなく、上位にはこのようにユニークな会社が並んだ。シンプルな統計データでの処理ではあるが、円安に株高で反応する関係が見られた、これらのランキング銘柄に注目したい。

吉野 貴晶

最終更新:9月16日(金)6時0分

東洋経済オンライン

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