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ニュー・ジェネレーションの“ロイヤルランブル”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第181回

週刊SPA! 9月16日(金)9時10分配信

 真冬のスーパーイベント“ロイヤルランブル”と春の祭典“レッスルマニア”は長編ドラマの“前編”と“後編”の関係になっている。

 30選手出場の時間差式変則バトルロイヤル“ロイヤルランブル”の優勝者が毎年、“レッスルマニア”のメインイベント出場権を獲得する。1995年のPPV第1弾“ロイヤルランブル”(1月22日=フロリダ州タンパ、サン・ドーム)の主役はWWE世界ヘビー級王者ディーゼル(ケビン・ナッシュ)、“ヒットマン”ブレット・ハート、そしてショーン・マイケルズの3人だった。

 公式ラインナップは①レーザー・ラモン(スコット・ホール)対ジェフ・ジャレットのインターコンチネンタル選手権②アンダーテイカー対IRS③ディーゼル対ブレットのWWE世界戦④バンバン・ビガロ&タタンカ対123キッド(ショーン・ウォルトマン)&ボブ・ホーリーのWWE世界タッグ王座決定戦⑤30選手出場の変則バトルロイヤルの全5試合。

 チャンピオンもチャレンジャーもベビーフェースというめずらしいシチュエーションとなったディーゼル対ブレットのタイトルマッチには前王者ボブ・バックランド、S・マイケルズ、オーエン・ハート、J・ジャレット、ローディーのヒール軍団が大挙して乱入。マイケルズは仲間割れしたばかりの元相棒ディーゼルを狙い、オーエンとバックランドはブレットに攻撃の的を絞った。

 試合はジャックナイフ・パワーボムからディーゼルがブレットにフォール勝ちを収め王座防衛に成功。試合終了後はディーゼルがスーパーマン的な強さでヒール軍団を蹴散らし、ブレットとディーゼルがリング上で握手を交わした。勝者ディーゼルはとことん強く、敗者ブレットもあまり傷つかない結末になっていた。

 ビガロ&タタンカ対キッド&ホーリーのWWE世界タッグ王座決定戦は、トップロープからのムーンサルトを失敗したビガロがキッドにまさかのフォール負け。キッド&ホーリーは空位になっていたWWE世界タッグ王座を獲得した。

 試合後、ビガロはリングサイドでこの試合を観戦していた元NFLスーパースターの“LT”ことローレンス・テイラーと激しいニラミ合いを演じ、LTを突き飛ばした。このワンシーンは4・2“レッスルマニア11”のプロローグだった。

 メインイベントの変則バトル“ロイヤルランブル”には(1)S・マイケルズ(2)デイビーボーイ・スミス(3)イライ・ブルー(4)デューク・ドロージー(5)ジミー・デルレイ(6)シオニ(前名バーバリアン)(7)トム・プリチャード(8)ドインク(9)クウェング(サヴィオ・ベガ)(10)リック・マーテル(11)O・ハート(12)ティモシー・ウェル(13)ブッシュワッカー・ルーク(14)ジェイコブ・ブルー(15)キングコング・バンディ(16)モー(17)メイベル(18)ブッシュワッカー・ブッチ(19)レックス・ルーガー(20)マンター(21)アルドー・モントーヤ(22)ヘンリー・ガドウィン(23)ビリー・ガン(24)バート・ガン(25)B・バックランド(26)スティーブ・ダン(27)ディック・マードック(28)アダム・ボブ(29)ファトゥー(30)クラッシュの30選手が出場(エントリー順)。

 例年は2分ごとのインターバルだった出場選手のエントリーが今大会は“1分弱”に短縮され、試合のスピード化が図られた。ふたつまえの試合でヒール軍団にタイトルマッチを邪魔されたブレットは、11番めにエントリーしてきたオーエン、25番めのエントリーしてきたバックランドをそれぞれ場外で襲い、バトルロイヤルに参加させなかった。

 エントリー番号1番として試合開始と同時にリングインしたマイケルズはプリチャード、ルーク、ジェイコブ、ブッチ、モントーヤ、ルーガーを次つぎとオーバー・ザ・トップロープで場外に放り出した。

 最後はデイビーボーイがクローズラインでマイケルズを場外に落としたようにみえたが、マイケルズは片足だけを場外に着地させたものの、なんとかリング内に戻り、コーナーで“優勝”を観客にアピールしていたデイビーボーイを背後から襲い、トップロープ越しにリング下に落して優勝。“レッスルマニア11”でのディーゼルとのWWE世界戦へ駒を進めたのだった。(つづく)

※この連載は月~金で毎日更新されます

文/斎藤文彦 イラスト/おはつ

※斎藤文彦さんへの質問メールは、こちら(https://nikkan-spa.jp/inquiry)に! 件名に「フミ斎藤のプロレス講座」と書いたうえで、お送りください。

日刊SPA!

最終更新:9月16日(金)9時10分

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