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投手交代の回数制限!? メジャーリーグのルールが大きく変更されるかも

週刊SPA! 9月16日(金)16時20分配信

 大谷翔平がプロ野球界に現れてから、3年が経った。私たちはすでに、先発投手がクリーンナップで名実ともに「攻守で活躍」する場面を、日常のものとして感じ始めているはずだ。一人の人物によって日本の野球ルールは少しずつ変化しているが、海を越えたメジャーリーグでは、そのルールが大きく変更されようとしている。

 MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が提案した新ルールは「投手交代の回数制限」「守備シフトの制限」「ストライクゾーンの見直し」「投球間隔を20秒に」という4つだ。

 この新ルールに関して、投球間隔の時間以外、具体的な施策や数値はまだ発表されていない。しかし、これらのルール改正について、選手やTwitter上でのメジャーファンからは反対の声も上がっている。

 何故、マンフレッド氏はこのようなルール改正を申し出たのだろうか?これら4つの新ルールから導き出される答えと狙いは、試合時間の短縮だろう。

 相手打者の特徴を分析し守備シフトを組むチームに、打者は苦戦させられている。大胆な守備シフトは大幅に増え、リーグ全体でもその企画回数はここ5年で10倍以上に跳ね上がった。今まで地区優勝争いに絡むことの少なかったピッツバーグ・パイレーツや、若手中心のヒューストン・アストロズはこうした戦術を駆使し、勝ち進んでいる。

 しかし、これは大きな問題ではない。マンフレッド氏は、より試合の時間を短くしたいのだ。例えば「投手交代の回数制限」は、回の終盤にブルペンから投手がマウンドに登り、投球練習を初め……という一連の動作を省略できる。また、マイナー選手が参加する秋季リーグ(アリゾナ・フォールリーグ)などですでに導入されている「投球間隔を20秒に」するルールは、明らかに試合時間を短縮させるだろう。

 マンフレッド氏は、野球が嫌いなわけではない。彼は、有識者たちにこの40~50年でスポーツのルールがどう変化してきたのか、プレゼンテーションをしていた。例えば、日本でもパシフィック・リーグが起用しているDH(指名打者)制度は、メジャーリーグで1973年に導入されたルールだ。試合に出場するにも関わらず守備につかない役割など、当時は考えられなかったはずだ。

 今回のルール改正がどう試合に影響していくか、明瞭ではない。だが、2016年に導入された日本のコリジョンルールも、元々はメジャーリーグで起きた衝突事件が発端だった。今後、こうしたルール改正は日本にも強く影響を及ぼすかもしれない。

取材・文/石橋和也(Far East Division) photo by Arturo Pardavila III via flickr

日刊SPA!

最終更新:9月16日(金)16時20分

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