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満月が似合う紀州の海の名勝には 弘法大師と天邪鬼が争った伝説が残る

CREA WEB 9月16日(金)12時1分配信

Magnificent View #1081橋杭岩(和歌山県)

 和歌山県の串本町にある橋杭岩(はしくいいわ)は、海の中、約850メートルの直線上に大小約40の岩柱がそそり立つ名勝。あたかも橋の杭の部分だけが立っているように見えることから、その名が付けられた。

 ここにはある伝説が残されている。弘法大師と天邪鬼が、串本から沖合の島まで、一晩で橋を架けることができるか賭けをした。負けそうになった天邪鬼が、鶏の鳴き声を真似ると、夜が明けたと勘違いした弘法大師は橋を完成させることなく立ち去ってしまった。そのため、橋の杭の部分のみが残った、というものだ。

 実際は、海岸が波風に浸食された際に柔らかい岩だけが削られ、固い部分が杭状に残されてできたものだ。

 橋杭岩越しに見る朝日の美しさは有名で、「日本の朝日百選」にも選ばれている。だが、満月の夜の景色もなかなかのもの。こんな場所で中秋の名月を眺めるのも風情を感じられそうだ。

芹澤和美

最終更新:9月16日(金)12時1分

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