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iPhone 7発売で「ユーザー争奪戦」が激化、MVNOから大手キャリアへの回帰も?

nikkei BPnet 9月16日(金)9時55分配信

 2016年9月7日(現地時間)に発表され、いよいよ日本でも9月16日に発売されるアップルの「iPhone 7」。すでに多数の報道で伝えられているように、今回のiPhone 7は日本のユーザーにとって嬉しい機能が搭載されたことで、かつてない注目度の高さを誇っている。

 こうした背景から、今年はユーザー争奪戦がより一層激しくなることが予想される。買うべきかどうか悩んでいる人に向けて、ポイントを解説しよう。

●ジェットブラックやデュアルカメラの「7 Plus」が人気

 iPhone 7は、これまで大手キャリアのAndroidスマホの独壇場だった防水性能をついに獲得。Suicaなどのモバイル決済に対応するFeliCaチップも搭載し、日本市場での魅力が急上昇したといえる。

 最近、iPhoneとAndroidのユーザー層はある程度固定化してきた印象がある。ところがiPhone 7では、筆者の周囲でも長年のAndroidユーザーが続々とiPhoneに乗り換える動きを見せている。

 昨年のiPhone 6sでは、新色「ローズゴールド」に人気が集中した。iPhone 7の一番人気は、光沢のある新色の「ジェットブラック」だ。予約開始直後に売り切れ、特にiPhone 7 Plusのジェットブラックは入荷予定が11月になってしまった。

 これまで4.7型モデルと5.5型モデルの比率は3:1程度と、4.7型の人気が高かったといわれている。だがiPhone 7 Plusは背面にデュアルカメラを採用し、2倍の光学ズームに使えるなどの新機能を搭載したことで、カメラ性能を求めるユーザーの注目を集めている。

MVNOから大手キャリアへの回帰が始まる? 大容量プランという奇策

 最近、大手キャリアは総務省の指導により「実質0円」といった過激な販売施策を封じられている。iPhone 7でも128GB版の2年契約時の実質価格が2万~3万円台と、標準的なラインに落ち着いた。これを機にMVNOに乗り換え、通信料金の節約を目論んでいた人も多いのではないだろうか。

 だが、ここへ来て各キャリアは大容量データを大きく値下げするという「奇策」に打って出た。ソフトバンクを皮切りに、KDDIとドコモが追従したことで細かな違いはあるものの、3キャリアが横並びになった。

 これまで一人用の5GBプランは5000円だったのに対し、20GBの新プランはなんと6000円。月額1000円の違いで使えるデータは4倍になる計算だ。場合によっては、いま使っているMVNOを解約し、大手キャリアに一本化したほうがお得になるケースもありそうだ。

 狙いはどこにあるのか。まずは優良顧客の囲い込みを強化することで、MVNOへの急進的な流出を抑制できるだろう。また、通信料金の値下げは政府の要求とも合致している。料金プランを知り尽くした大手キャリアならではの絶妙な施策であり、MVNOにとっては悩ましい事態になったといえる。

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最終更新:9月16日(金)9時55分

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