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会社員と若者の両方に愛される店

nikkei BPnet 9月16日(金)10時0分配信

 東京メトロ半蔵門駅から徒歩4分、麹町駅からは徒歩5分のところにある「煙や てん」(えんやてん)は、昭和歌謡が良く似合うレトロな店だ。料理はバラエティに富んでいて、何でもおいしいので居酒屋と思っていたのだが、実は本格的なやきとり屋だった。最後の料理に度胆を抜かれた。

 「煙や てん」(以下、てん)に来るのは、これが3回目だ。その日は、麹町で夕方から打ち合わせがあり、その後流れで飲みに行くものと期待していたのだが、みなさん忙しいようで、午後6時半なのに解散となってしまった。

 そこでこの連載の取材を考えて、新たなやきとり屋を探そうかと思ったのだが、新宿通りの南側、地名で言えば平河町に、うまい店があったなと思い出して寄ったのである。過去2回来ているのだが、やきとりは一度も食べていなかった。あったかどうかも記憶がない。他の料理に引かれたのである。

 料理は何でもおいしかったので、やきとりもあればきっとうまいだろう、もし食べてみて本当にうまかったら取材させてもらおう。万が一やきとりがなくても、おいしい料理が食べられればいいや――このぐらいの気持ちで入ったのである。

●東京の新橋か中野あたりのよう

 店内に入ると、僕が最初の客だった。20代前半と思われる笑顔の素敵な女性が明るく迎えてくれた。さとみさんという。カウンターの端に陣取り、ホッピーセットを注文した。昭和歌謡が耳に心地よい。

 すぐに、ドリンクとお通しが運ばれてきた。焼酎が「キンミヤ」だ。ホッピーとキンミヤという組み合わせは、何だか心が弾む。昭和歌謡といい、キンミヤ焼酎といい、ここは本当に平河町なのだろうか? 周辺の飲み屋の数はぐっと少ないが、まるで東京の新橋か中野あたりの店で飲んでいるかのようだ。

 お通しは、ズワイガニの身をほぐしたものを薄くしょうゆで味付けし、刻んだ小ねぎをあしらったもの。魚介類がおいしい店だけあって、ぜいたくにカニ身を使っている。

 メニューを見たら、最初に見開きで「串物」が並んでいる。おお、やきとり、あるではないか! しかも、メニューの最初とは期待できる。

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最終更新:9月16日(金)10時0分

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