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自己嫌悪は「のびしろ」の証し ネガポジ変換の効果

NIKKEI STYLE 9/17(土) 7:00配信

 仕事でもプライベートでも、発信力を高めることができれば、やりたいことができる環境が整う時代。せっかくの実力が発信力の弱さで埋もれぬよう、さまざまな実例をあげ、女性らしくしなやかに自己主張ができるようになる手法を、プレゼンノウハウに詳しい池田千恵さんが指南します。

■起きた出来事の「ラベル」を付け替えてみよう

 「頭では発信することは良いと分かっていても、なぜか行動できない」「発信したいけどやはりどこからどう手をつけていいか分からない」という方も多いかもしれません。

 なぜ、良いと分かっているのにできないか。それは「意志」や「やる気」で物事を進めようとしているからです。実は、行動に移すための鍵は「意志」や「やる気」ではなく、「仕組み」をいかに作るかにかかっています。

 以前、行動習慣の専門家に聞いた話によると、運動や勉強、または何かの習慣を「意志」や「やる気」だけで継続できる人は、たったの2%だそうだす。つまり、ほとんどの人は意志だけで習慣を変えることはできないのです。

 そこで試してほしいのは、今回紹介する、「心は変えないまま、まずはラベルを変えてみる」という手法です。

 これは、最初にわき上がった言葉がネガティブなものだとして、行動に制限がかかったとしても、そのネガティブな言葉の「名前」を付け替えれば行動を変えることができるという考え方です。不思議なもので、同じ出来事でも名前付けを変えるだけで、おどろくほど前向きになれるものなのです。「言葉」を変えることで、徐々に心が変わります。これなら、大元の「心」を最初から無理矢理変えようとしなくても、気軽に試すことができますよ。

■ネガティブな気持ちは熟成させずに、切り替えを

 私は、ネガティブ思考や後ろ向きな思考が「悪」だとは思っていません。人間ですから、誰だってゆううつなことや、嫌なこともあるはずです。毎日の出来事に感謝できないときだってあるし、人に当たり散らすことだってあるでしょう。全てにおいて前向きに感謝しつづける聖人君子のようになりたいと思う気持ちはありますが、そうは言ってはいられないときだって、たくさんあります。

 実は、ネガティブ思考が悪いのではなく、その気持ちをいつまでも引きずってしまうことが悪いのです。ネガティブなことを思ってはいけない、考えてはいけない、と思っても、自然に浮かんでくるのであれば仕方がないこと。浮かんだ言葉をポジティブに切り替えるスイッチを自分に持っていれば良いだけです。

 自分への声かけ次第で、物事はポジティブにも、ネガティブにもなり得ます。

 たとえば私が長年プロデュースしている、早起きができるようになる朝専用手帳『朝活手帳』には、「戦略的先送りリスト」という項目があります。これは、月末に自分がやった行動やToDoリストを整理して、できなかったこと、やり残してしまったことをもう一度来月に持ち越すリストのことです。

 ここで「やり残しリスト」「できなかったことリスト」とせず、「戦略的先送りリスト」と名付けたのは、私自身が「やり残し」という言葉でテンションが下がるからです。「やり残し」というだけで、なんだか自分に負けた感じがしませんか? 私ってどうしてこんなに意志薄弱なんだろう、と、名付けた言葉によって落ち込むのです。

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最終更新:9/17(土) 7:00

NIKKEI STYLE

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