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【夫婦と年金】共働きと専業主婦、“ゆとりある老後”に必要な資金はどれくらい違う?

オトナンサー 9月17日(土)10時0分配信

 「夫婦と年金」の関係について考えるこの企画。第4回の今回は共働きと専業主婦それぞれの世帯が、年金をもらい始める65歳以降に必要な資金について考えます。

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 生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、夫婦2人が老後に必要と考える最低日常生活費は月平均22万円、ゆとりある老後を送るために最低日常生活費以外で必要と考える額は月平均13.4万円といいます。これに従えば「ゆとりある老後のための生活費」は月平均35.4万円になる計算です。

 一方厚生労働省によると、年金受給開始年齢にあたる65歳の人の平均余命(=残り平均何年生きるか)は男性19.46年、女性24.31年。つまりこの平均余命を月数に直してそこに35.4万円を掛け算した額が、65歳以降にゆとりある生活を送るための必要資金という計算になります。

 共働きと専業主婦のそれぞれの世帯が将来、ゆとりある老後を送るために必要な資金はどれくらいで、65歳からもらえる年金との関係はどのようなものか――。両世帯のモデルケースを元にファイナンシャルプランナー(FP)の中尾剛さんと考えます。

それぞれの世帯の年金受給額はいくら?

 ここでは共働きと専業主婦それぞれの世帯のモデルケースを措定します。

 まず共働き世帯は夫婦そろって40年間会社員(第2号被保険者)、この期間のそれぞれの平均年収を約500万円とします。夫婦それぞれが65歳から毎月もらえる年金額は15万6706円、夫婦合計だと31万3412円になる計算です。

 一方専業主婦世帯は夫が40年間会社員(第2号被保険者)、この期間の平均年収は約500万円で、妻は40年間主婦(被扶養配偶者=第3号被保険者)だったとします。

 夫が65歳から毎月もらえる年金額は15万6706円、妻は6万5008円、夫婦合計で22万1714円がもらえる計算です。

FP「65歳までの必要資金も考慮を」

 それでは共働きと専業主婦それぞれの世帯の年金額を先述の老後資金と照らし合わせてみましょう。

 共働き世帯が65歳以降に「ゆとりある生活」をする場合、毎月の必要額35.4万円に対し年金額は31万円。つまり毎月4.4万円が不足し、女性の平均余命24年で考えた場合、不足総額は1267万円になります。

 共働き世帯が「一般的な生活」で満足できる場合、毎月の必要額22万円に対し年金額は31万円。つまり毎月9万円が余ることになり、24年間で合計2592万円のプラスになる計算です。

 専業主婦世帯はどうでしょうか。

 65歳以降に「ゆとりある生活」をする場合、毎月の必要額35.4万円に対し年金額は22万円。毎月の不足額は13.4万円で、24年間の不足総額は合計3859万円になります。「一般的な生活」で満足できる場合、毎月の必要額と年金額は同額の22万円であるため、トントンということになりそうです。

 中尾さんは「これはあくまでモデルケースであり、また年金がもらえない60歳から65歳までの必要資金も合わせて考える必要があります」と話します。(この期間の必要資金については前回の記事で取り上げています)

オトナンサー編集部

最終更新:9月18日(日)10時12分

オトナンサー