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待機児童・防災対策に全力 小池百合子東京都知事(後編)

Japan In-depth 9/17(土) 12:51配信

細川:初めての女性知事ということで、生活者の目線も期待されています。

政治の世界では女性の敵は女性といわれるぐらいなんですが、女性が女性知事を望んだということをどう受け取めてますか?

小池:わたくし24年間国政にいたのですが、いろいろな調査しますといつも女性の支持が多いんです。これでずっとやってきましたので、私自身、特段今回大きく変わったっていうことはありません。女性目線は当然ですよね。今回、例えば待機児童問題がこれほどクローズアップされた選挙っていうのはないと思います。「幼稚園保育園落ちた」というある女性のブログ、あれはすごくインパクトが強くて共感を呼んだからだと思うのですけどね。遅ればせながら女性政策っていうのがクローズアップされ、私は遅ればせながらなんて言っている場合じゃないと思っていて、世界はもうバリバリ女性が働いて、そして支えて、創って、それで競争力を伸ばしたり(しています)。日本ほど残業してみんなへとへとになって、みんなそんなもんだよねって言ってお互いに慰めあって最後新橋で一杯飲んで帰る、っていうのはやっぱりちょっと異常じゃないですかね。これほど仕事どっぷりっていうのが。

細川:これから補正予算でも待機児童対策が取られるということなのですが、子供を第一に考えたとき、女性があるいは母親がどういう働き方がいいのかということを踏まえた対策というか子育て支援が取れるといいと思うのですが、どんなことを今考えていますか?

小池:そうですね。かつては、かぎっ子とかとか共働きっていう日本語があったけれども、最近聞かないじゃないですか。死語になっているわけですね。私は待機児童っていう言葉を死語にしようというのが目標です。というのは、もう共働きは当たり前だから別に言われなくなったということ、で、やはり働き方全体から変えていくということが第一。それから働き方も、人によっては、むしろ9 TO 5(ナインツーファイブ:9時から5時まで)という働き方ではなくて、短時間で働く方法もある。それから海外の例を見ると、そもそも正規・非正規といった分け方はせずに、柔軟な働き方をやっている例もあります。ですからチョイスをできるだけ大きく持つことが必要だと思います。

と同時に、例えば保育士さんが、非常にお給料が低いということでほかの産業に移ってしまう。保育士さんの報酬をどのような形で都としてバックアップできるのか、それから保育施設を作る際も、例えば住宅地の真ん中に作ろうとすると子供の声はうるさいから駄目だといって反対があったり、公園に作ろうとするとこれまた反対にあったりします。で、東京都の公園って結構広いので、これを活用するというのはひとつできることじゃないかと。

細川:日本は男性社会というのがまだまだ残っている中で、知事は女性が活躍できる社会をどう引っ張っていこうと考えていますか?

小池:働き方を変えていく、それから女性の登用を能力に応じてもっと引き上げる。私は都知事として今組織の一番上に立っています。意思決定機関に女性がいるかいないかで世の中大きく変わるんですね。都知事というのはその意思決定の最たるものですので、そこで明確な指示を出していくということで、これぞリーダーシップではないかなと、思っています。

細川:やはりオリンピックを開催するにあたって東京都の防災対策はとても大事だと思います。電柱の地中化、私これには期待しているんですけれど、それ以外にも首都高速道路は大丈夫なのかと。私、以前、国の有識者会議で委員をやっていて、地下化を含めた再生という提言をしたんですが4年たってまだこれがそのままになっている、この辺りはどうお考えでしょうか?

小池:(日本は)地震国であり、気候変動ということも遠因と思われますが、本当に自然災害が多い。頻度が高まって激甚化し、信じられないようなことがよく起こります。わたくしは、考えられないことを考えよという言葉をベースにしながら、最悪の事態に備えると。ただやはり予算といいますか、何を優先すべきかということを決めながら確実に都民の皆様の命を救うには何が必要なのか(考えていく)。また、高速道路も経年ということもあるでしょうから、優先順位決めながら、ということになると思います。

私も阪神大震災の中に行ってあの阪神高速道路がバタンと倒れているのを見たときは、ほんとうにえらいことだと思いました。それから現実にああいう災害が起こると多くの方がお亡くなりになられる。こわい話ですが、火葬場が間に合わないんです。火葬場そのものが煙突が倒れたりして使えない。阪神大震災の時は1月でしたから寒い時期でしたけれど、遺体をどうやって運ぶかということも、現実の話としてすごい事態になっていて。災害というのは本当にありとあらゆることがいっぺん起こりますので、想定するところは想定しながら、起こらないようにするというのがまさしく防災だと思います。

例えば東京の木造密集地域、そこにお住いの方々は、命を守るということは、誰の命かというとあなたの命です、皆さんの命ですということをまず説得してできるだけ早く木密地域というのを解消していく。それで不燃化、耐震化を進める。それから帰宅困難者対策も。いっぱいやらなくてはならないことありますが、それは責任だと思っております。

細川:災害はいつ起こるかわからないですから、できるだけ早く対策取られるとよいと思ってます。ありがとうございました。

(了。前編の続き。全2回。この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」毎週土曜日07:05~07:20放送 の要約です)

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トップ画像:(C)Japan In-depth 編集部

細川珠生(政治ジャーナリスト)

最終更新:9/17(土) 12:51

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北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。