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おカネの使い方:親譲りの悪い習慣から脱却するための3ステップ

ライフハッカー[日本版] 9月17日(土)21時10分配信

ケンタッキー州レキシントンでコンテンツマーケター兼ソーシャルメディアコンサルタントとして働くMaggie McCombsさん(26歳)は、自分の家が経済的に苦しいものと信じて育ちました。

家計をやりくりしていた専業主婦の母親は、極端に出費を切りつめ、住居費と食費以外の出費はほとんど認めないほどでした。一家の娯楽といえば、公園へ出かけることと、月に一度アミューズメントパークへ行くこと、そして年に3回安いレストランで食事をすることだけでした。

ソフトウェアエンジニアの父親が実はかなりの年収を稼いでいたとMcCombsさんが知ったのは、大学を卒業した後のことです。それではなぜ、母親はあれほど倹約していたのでしょうか? その原因は、農場で過ごした極貧の子ども時代にありました。母親の父親は小作農で、養うべき子どもがたくさんいました。そのせいで、食べるものにも困るという感覚は、いつまでも母親から離れませんでした。そして、そうしたお金をめぐる心配は、娘であるMcCombsさんに受け継がれてしまったのです。

「できるだけお金を使わないようにしています」とMcCombsさんは言います。McCombsさんにはライフスタイルを格上げするだけの金銭的余裕がありますが、必要最小限以上のお金を使うことを考えると、「恐怖と興奮のうずきが入り混じった、躁病のような気持ち」になってしまうのだそうです。McCombsさんは、2ドルの冷凍ディナーを食べて暮らしています。古い服を買い替えることができず、ノートパソコンなどの値の張る必需品を買うのも先延ばしにしています。

お金をめぐるDNA

McCombsさんは、母親の極端な倹約ぶりを強く実感しながら育ちました。そして今は、子ども時代とまったく同じパターンで行動しています。実はそれは、私たちの多くが無意識にしていることなのです。「我々の調査では、子ども時代に見て育った出費パターンは、成人後の金銭をめぐる意志決定を左右する主たる要因になることがわかっています」と語るのは、クレイトン大学ハイダー・カレッジ・オブ・ビジネスの行動ファイナンス准教授です。

こうしたお金の使い方に関する子ども時代の刷り込みは、諸刃の剣です。堅実なお金の習慣――例えば「収入の範囲内でお金を使う」「少額の借金を早いうちに返済する」など――があるなら、それは、両親からお金に関する賢い教訓を受け継いだおかげと言えるかもしれません。また、お金で失敗しがちだったり、予算管理や銀行口座明細書から目をそらす傾向があったりする場合も、その原因は両親にあるのかもしれません。

「子どもはおもに、モデル化することでものごとを学習していきます。そして私たちはみな、両親の行動をモデルに選ぶ傾向があります」と語るのは、Financial Psychology Institute創設者のBrad Klontz博士です。博士はクレイトン大学の心理学准教授です。「具体的な出来事は覚えていないかもしれませんが、無意識のレベルでは、子どもはお金をめぐる考え方にきわめて敏感で、そうしたモデルを吸収しているのです。そういう意味では、お金をめぐる考え方は、知らぬまにじわじわ形づくられるものと言えます」

お金をめぐる習慣を形づくる一番の要因は環境ですが、遺伝も影響を与えています。2015年に『Journal of Finance』で発表された研究では、ある特定の遺伝子のバリアント(多様体)を持つ人は、金銭面の能力が高く、他の人よりもお金に関する判断が優れていることがわかりました。『Journal of Political Economy』で発表された2015年の別の研究では、貯蓄に関するアプローチのおよそ3分の1は、遺伝に由来するものだと結論づけられています。エディンバラ大学の研究によれば、DNAは自己管理能力の高低を決める要因にもなっているそうです。そうした要素が、自由奔放にお金を使う傾向の強さに影響している可能性もあります。

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最終更新:9月17日(土)21時10分

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