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デフレ傾向の食品業界で好調、「自然食品」流通大手の強みとは

Forbes JAPAN 9/17(土) 12:00配信

アメリカではこのところ、キャンベル・スープから食品販売大手のスーパーバリューに至るまで、幅広い食品関連企業が市場予想を下回る決算内容や業績見通しを報告している。



そんな中、自然食品の流通会社ユナイテッド・ナチュラルフーズ(UNFI)が、その流れに逆らっている。同社の第4四半期(7月~9月期)の収益はウォール街の事前予想を上回り、株価は時間外取引で上昇した。

9月12日の決算発表によれば、同社の第4四半期の売上高は22億1,000万ドル(約2,248億円)。前年同期比7.4%の増加で、アナリスト予想とおおよそ一致した。純利益は3,470万ドルと前年同期の3,600万ドルからは減少したものの、1株当たり利益は69セントと、市場予想の63セントを上回った。

通年ベースでは、2016年度の売上高は84億7,000万ドルで、2015年度から3.5%増加。純利益は1億2,577万ドル、1株当たり利益は2.50ドルとなった。2015年度の純利益は1億3,870万ドル、1株当たり利益は2.76ドルだった。

「経営環境が厳しい中、戦略的な取り組みをすることでこの業績を出せたことに満足している」と、UNFIのスティーブン・スピナー社長兼CEOは同日に発表した声明で述べた。「今後さらに生鮮関連食品の取り扱いを強化し、国内での優れた流通ネットワークと組み合わせることで売上と収益性を高めていけると確信している」

12日午後のアナリストと投資家向けの電話会議でスピナーは、「より不安定で競争の激しい市場環境」にもかかわらず、UNFIは生鮮食品関連のビジネスを15%成長させることができた点を言及。「健康にいい生鮮食品を押し出す方針が、当社を市場で有利な位置に立たせている」と加えた。

9月上旬、クローガーやスーパーバリュー、スプラウツ・ファーマーズマーケットなど複数の食料品販売会社が業績見通しを下方修正した。理由は食品価格の下落だ。牛肉は約20%、豚肉は14%、鶏肉は約2%値下がりしており、各社はこうしたデフレ傾向が今後、売り上げを直撃するとしている。こうした食料品店はUNFIの顧客であるため、スピナーは各社のコメントに目を光らせ、耳を傾けていると語った。

またスピナーは、食品価格のデフレとそれがUNFIに及ぼす直接的な影響を問うアナリストの質問に、「他社が感じているのと同じようなプレッシャーを、いずれ私たちも感じるようになることは明らかだ。企業は苦境に陥りやすいものではあるが、いずれは事態が好転するものだ」と答えた。「ガイダンスに織り込むべき不確実要素は多くある。だが我々は、今ある勢いを感じながら、今後の展望にワクワクしている」

2017年度について、UNFIでは通年の売上高を11.3~13.3%増の94億3,000万ドルから96億ドルと予想。1株当たり利益(通年)は、1.2~5.2%増の2.53ドルから2.63ドルと予想している。

Maggie McGrath

最終更新:9/17(土) 12:00

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