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徹底解剖! 「カープ男子」を虜にする超魅力

東洋経済オンライン 9月17日(土)6時0分配信

 首都圏のカープファン急増を象徴する存在として、カープ女子が一躍脚光を浴びるようになってかれこれ数年。カープには10年以上続いた低迷期にも見捨てることなく、長年カープを愛し続けてきた男性ファンも多い。カープの何が彼らカープ男子をひきつけるのか。

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 経営コンサルタントの櫟本健夫さん(51)は広島生まれ。大学進学のために18歳で東京に出てくるまで広島で育った。両親も広島出身なので、物心ついたときにはカープファンだった。同級生も皆、カープファン。旧広島市民球場には子供のころからよく両親に連れて行ってもらった。

 だが、上京してからは球場に行ける機会が極端に減ってしまう。通っていた大学が東京都下にあり、横浜スタジアムは遠い。東京ドームはそもそもチケットがとれない。神宮ですら間に合わない。年間5~6回行くのが精いっぱいになってしまった。

■東京育ちの少年がカープファンになるまで

 就職すると状況はさらに悪化する。仕事が忙しくて試合をやっている時間に職場を出ることはまず不可能だった。東京に出てきてからの25年間は球場にほとんど行けなかったが、試合結果などは新聞やテレビのニュースで綿密にチェックしていた。状況が一気に好転したのは8年前。会社員を辞めて独立し、時間をコントロールできるようになった。以来、神宮とハマスタには1シーズンに約10回ずつ、計20回は見に行くようになった。

 会社員の高見亮一さん(40)は、東京生まれの東京育ち。小学校3年のときにテレビの中継で見た山本浩二選手に一目ぼれした。「広島のすごさを俺は知ってるんだぞ、お前ら知らないだろー」的なカタルシスも感じていた。広島に夢中になっていたら、広島出身の子が同じクラスに転校してきた。すぐに意気投合し、その子のお父さんに神宮球場へ連れて行ってもらったことが何度かあったという。

東京で応援するなら…

 中学に入って野球部に入り、本格的に野球を始めると、練習で球場には行けなくなった。高校も強豪校に進学したのでプロ野球の観戦どころではなくなった。だが、野球で身を立てることは早々にあきらめ、大学に進学。学生時代は年間5~6試合は神宮に通ったが、就職して現在に至るまで、観戦回数は年間2~3回止まり。球場にはなかなか行けないが、スポーツニュースのチェックは欠かさず、カープへの熱い思いをずっと持ち続けてきた。

 会社員の三好淳之さん(43)は広島生まれの広島育ち。同級生は皆広島ファンだったので、物心ついたときにはカープファンになっていたが、広島出身ではない両親は巨人ファンだったという。子供の頃は市民球場で巨人戦があると連れて行ってもらえた。

 三好さんは大学入学から博士号取得までの9年間を関西で過ごし、さらに就職後も関西での勤務だったため、この間周囲は阪神ファンだらけ。「甲子園で広島を応援しようとしたら、友人と席が別々になってしまうので、甲子園には広島戦以外のカードを見に行っていた」という。その後海外勤務を経て東京勤務となり、ようやく年3~4回観戦できるようになった。

■神宮は首都圏カープファンの第2の聖地

 3人とも「首都圏で観戦するならハマスタも悪くはないがやはり神宮」と口をそろえる。東京ドームは阪神戦以外、外野レフトスタンドのうちスコアボード寄りの半分を巨人の応援席にしているので、カープファンは内野側半分しか入れない。

 内野も下段のほとんどが年間シートになっているうえ、外野に近い一角がガールズシートだったりする。上段ですら巨人ファンのエリアが入り込んでいる。とにかく売り出されるチケット自体が少ないので、買えないうえに高い。

 その点、神宮は屋外球場でしかもレフト側半分はカープファンが自由に買える。思い切りスクワット応援ができて、周囲のカープファンと喜びを分かち合える。ハマスタも屋外球場である点は良いが、東京ドーム同様にレフトスタンドのスコアボード側半分がホーム応援席。横浜自体の人気上昇もあいまって、こちらもチケット確保が難しくなっている。

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最終更新:9月17日(土)6時0分

東洋経済オンライン

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