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ライザップ「低糖質ピザ」は、どこが違うのか

東洋経済オンライン 9月17日(土)6時0分配信

 宅配ピザと言えば、おいしいけれど高カロリーで、手軽に食べられるという意味ではジャンクフードの範疇に入る。ダイエット中の人にとっては禁忌の食べ物だ。スレンダーなボディラインへのあこがれは、宅配ピザの売れ行きを左右する一因ともなっている。

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 しかしこのたび、罪悪感なしに食べられるピザが登場した。3大宅配ピザチェーンのひとつであるピザハットが、パーソナルトレーニングジムのライザップとのコラボレーションによる“糖質を抑えた”ピザシリーズを、8月22日より期間限定、店舗限定で販売開始したのだ。

■通常のピザ生地に比べて糖質は半分

 このシリーズは「熟成ベーコンとグリル野菜」などの3種類のピザ(各税込み1080円)と、「チキンビッグサラダ5.6」(税込み842円)から成る。

 「特徴は、直径約20センチと1人前サイズであることと、通常の生地に比べ約50%の糖質低減を図っている点です」(日本KFCホールディングス日本ピザハット執行役員・原田健部長)

 「正直なところ、これまでと企画の手法が違うので、戸惑いました。ピザの商品開発の目的は“いかにおいしくするか”で、数字は気にしません。今回は“糖質を○グラムに収める”ということが大前提でしたので、粉のメーカーとともにかなり工夫を重ねました」(商品開発部・石橋恭子課長)

 具体的には、ピザ1枚当たりの糖質量が30グラム前後に抑えられている。サラダの品名の「5.6」は糖質量約5.6グラムという意味だ。

 なぜ、ここまで糖質にこだわっているのだろうか。

ダイエットの主流は「低糖質」

 今、ダイエットで重要なキーワードが「低糖質」だ。従来のダイエットでは、摂取カロリーをなるべく減らすとともに、運動などで消費カロリーを増やし、余分な脂肪を落としていくというメソッドが主流だった。当然、カロリーの高い、油脂や脂身を含む肉類の摂取は極力避けなければならない。

 しかし低糖質ダイエットでは、問題となるのはカロリーではなく糖質、つまり糖分や炭水化物の量だ。糖質はグラム当たり4キロカロリーと、脂肪(9キロカロリー)に比べて半分以下。しかし、体内で速やかにブドウ糖に変わり、血糖値を上昇させる。すると膵臓からインスリンが放出され、肝臓や筋肉内に糖を吸収するほか、すぐに使わないエネルギーを脂肪として蓄えてしまう。

 そのため、低糖質ダイエットでは、スイーツなどの糖分はもちろんのこと、ご飯や麺、パンなどの炭水化物を毎日の食事から減らしていく。その代わりに、タンパク質は普段より積極的に取る。従来のダイエットでは肉や卵はカロリーが高いと敬遠されていたが、低糖質ダイエットではむしろ良質なタンパク質源として、推奨されているのだ。特に脂肪分も低い赤身肉などがよいとされ、ステーキもOKだ。タンパク質の摂取と筋トレによって筋肉量を増やせば、基礎代謝も上がるため、これまたダイエット効果がある。

■食の好みが炭水化物から「肉」へ移っている

 この低糖質ダイエットの考え方は、今の「肉ブーム」を下支えしていると言っても過言ではない。実際、立ち食いステーキ専門チェーン「いきなり! ステーキ」などでは「ステーキを食べてプラチナボディになろう」とうたうなど、販促にも大々的に活用しているほどだ。

 つまり、特に健康志向の高い人を中心に、食の好みが飯・麺・パンなどの炭水化物から、肉へと大きくシフトチェンジしているということだ。

 では、ピザはどうだろうか。生地の上に肉やシーフード、野菜、チーズが載っていて、栄養のバランスは取れているといっても、やはり主役は小麦粉から作られている生地。もっちりとした食感が魅力のハンドトス生地の場合は、糖質量もかなり多いと推測される。もちろん、カロリー重視の考え方からも、ダイエットには不向きだ。

 とはいえ、基本的に宅配ピザは毎日食べるものではなく、ホームパーティの際などに注文される、ハレの要素を持つ食品だ。ピザを食べるときは「カロリーなんか気にしない」「ダイエットを忘れる」という風潮も、これまでは根強くあった。しかし、こうしたピザのとらえ方にも変化が生じている。

 「当社はもともと、ファミリー層をターゲットとしたメニュー展開を行ってきています。1人前サイズピザもこれまでは展開がありませんでした。しかし近年になって、そうした従来の形では厳しくなってきています」(原田部長)

 背景に、20~30代の単身、あるいは2人世帯の客層が増える「個食化」の進展がある。配達してもらうのではなく、店舗に立ち寄って購入するテイクアウトの率も高くなっている。会社帰りなどにピザ屋に立ち寄って、ささやかな“自分へのご褒美”を持ち帰る――そんな“おひとり様”の姿が目に浮かぶ。

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最終更新:9月17日(土)6時0分

東洋経済オンライン

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