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もはや駅弁を食べない!? 駅弁マニアの一風変わった楽しみ方「チラシ飲み」とは?

週刊SPA! 9/17(土) 9:10配信

 世界一の鉄道乗客数を誇る日本には「駅弁」という食文化がある。この文化、なんと世界的に例がなく、ほとんどオンリーワンのもの。旅に出て食べるもよし! 駅弁大会で買うもよし! 誇るべき駅弁文化を、食欲の秋に堪能しよう。

◆京王駅弁大会をこよなく愛すマニアが楽しむ“チラシ飲み”

 駅弁愛には多々あるが、駅弁好きとして知られるライターの安田理央氏の駅弁愛は一風変わっている。

「駅弁好きには大きく分けて2種類います。まず、鉄道ファンから始まって駅弁に関心が向いた人。このタイプは、駅弁を鉄道との関係性で捉えます。『駅弁は現地で食うべし!』と叫ぶタイプです」

 安田氏は、そうした「鉄分」(鉄道ファン濃度)が高めの駅弁好きを評して「駅弁右派」と呼ぶ。そしてその逆にいる自分を「駅弁左派」とカテゴライズする。

「そもそも駅弁よりも『京王駅弁大会』というお祭りが好き。駅弁大会に通っている人たち同士で情報交換をしているうちに面白くなってきて、他人が買っていないような駅弁を“発掘”することに価値を見いだすようになったんです」

 そんな論理を突き詰めたあげく、氏が辿り着いた境地は悟りのよう。

「たくさんの駅弁を比べ、論じられる環境が好きだと気づいてしまったら、駅弁大会で実際に駅弁を買わなくていいんじゃないかと思ってしまったんです」

 そんな“左派”のお楽しみツールは、駅弁大会のエントリー駅弁を網羅した『京王百貨店のチラシ』。それを見て、あの駅弁屋はどうだ、今年の傾向は、初出場は、などの話題を肴に酒を酌み交わすという。

「私たちの間では、これを『チラシ飲み』と呼んでいます。駅弁大会に参加するよりも、チラシを見ながら今年出場予定のお店について語り合うほうが楽しい。ということは、もはや駅弁大会はなくてもいいようにすら思えてきます」

 こんな抽象的な楽しみ方をする人々が現れたのは、駅弁大会が日本の文化の深層レベルに根差したことを示すのだろう。

「京王百貨店の初売りの日にチラシを“フライングゲット”する。私の駅弁大会はここがクライマックスなのかもしれません」

【安田理央氏】

アダルトメディア研究家として第一人者の地位を築いたフリーライター。毎年、同好の士との「チラシ飲み」を楽しみ、京王駅弁大会会場にも足繁く通う。駅弁の感想を自身のブログ「ダリブロ」に記している

取材・文・撮影/野中ツトム(清談社) 駅弁記者(本誌)

日刊SPA!

最終更新:9/17(土) 9:10

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