ここから本文です

ファンドマネジャー 狭き門、女性が開ける

NIKKEI STYLE 9/18(日) 7:00配信

 投資信託や年金などの資産運用の専門家「ファンドマネジャー」は、女性の進出が遅れている分野だった。だが、子供を育てながら運用業界で活躍する女性も登場しつつある。ファンドマネジャーの道を切りひらく国内外の女性を追った。

■BNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパン 鹿島美由紀さん

 1987年からファンドマネジャーとして活躍し「日本株を運用する日本人女性としては、もっともキャリアが長い一人」を自任する。2人の子供を育てつつ30年運用者として競争を勝ち抜いてきた。「重要なのは勤勉性、先見性と決断力。性別も出産・育児も運用成績には全く影響を与えない」と言い切る。
 大学卒業後の85年に英系の運用会社の東京拠点に就職。入社2年後にファンドマネジャーとして同僚と共同で運用し、翌年には単独で200億円の運用を担当した。
 特に女性だから不利と感じたことはない。順調にキャリアを築いていたが「退職させられるかも」と意識したのは30歳のとき。公認会計士の夫との間に第1子を妊娠した。

運用成績、性別も育児も関係ない

 「子供は絶対ほしい。仕事は探せば他にもある」。そんな覚悟で産後は半年休みたいと会社に申し出たところ、あっさり了承された。不在中は英本社から派遣されたマネジャーが鹿島さんのファンドを管理した。ベビーシッターや親戚、シルバー人材サービスなどあらゆる人の手を借り、減速せずにファンドマネジャーとして走り続けている。
 同社の投資信託には女性による消費拡大の恩恵を受ける企業や、女性社員の活躍が進む企業などテーマを絞って投資するものもある。テーマ型投信は短命なことも多かったが、「女性活躍推進が与える影響は裾野が広く、投資の切り口として息が長い」と予想する。

■三井住友アセットマネジメント 坂井早苗さん

ヘッジファンド勤務など様々な経験を積み、運用に生かしてきた。担当するファンドは新規資金の受け入れを一旦停止するほどの人気。「顧客が評価するのはファンドマネジャーの性別よりも運用結果。競争は厳しいが実力主義が魅力」と語る。
 1991年に新卒で野村証券に総合職として入社。株式営業として顧客の外資系のファンドマネジャーたちに接し「株価を通じて世界の動きを判断する」資産運用のおもしろさに目覚める。外資系証券会社への転職を経てロンドンに留学し、同時にヘッジファンドで働き始めた。このとき坂井さんの強みとなる「絶対収益型」の運用に出合った。どんな市場環境でも利益を稼ぐことを目指す手法だ。

1/3ページ

最終更新:9/18(日) 7:00

NIKKEI STYLE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフスタイルに知的な刺激を。
生活情報から仕事、家計管理まで幅広く掲載
トレンド情報や役立つノウハウも提供します
幅広い読者の知的関心にこたえます。