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小池百合子都知事、「無電柱化&電線地中下化」に異様な執念の理由…コストは電柱の10倍

Business Journal 9/18(日) 6:01配信

 無電柱革命――。小池百合子東京都知事が掲げた公約である。街中に張り巡らされた電線を地中に埋設し、電柱を取り払うというものだ。電柱を撤去することによって街の景観を良くする上に、震災時の電柱倒壊による二次災害を防止する。

 小池氏は衆議院議員時代から無電柱化議員連盟を立ち上げ、議員立法で「無電柱化の推進に関する法律案」の成立を目指してきた。

 松原隆一郎東京大学大学院教授と共著で『無電柱革命』(PHP新書)を刊行している。電柱をなくすことは、これまでは景観問題に絞られがちだったが、小池氏は「防災・安全な通行の確保」の観点から無電柱化を取り上げる。新知事として、この政策を実現させたいとしている。

 現在、電柱をなくす作業は、国と地方と電線を管理する民間企業が費用を3分の1ずつ負担して進めている。国と地方が公道の下に共同溝をつくり、民間企業がその溝に電線を通す。それでも電線管理者の負担分だけで1キロメートル当たり2億円。電柱を使った場合と比べて10倍のコストがかかる。

 無電柱化率はロンドンやパリ、香港は100%になっているが、日本では東京23区で7%にすぎない。

 2020年の東京五輪に向け、政府はこの政策を進める。国土交通省が16年度補正予算で事業費を確保したほか、財務省が政策投資銀行から電力会社や通信会社に資金を貸し出す仕組みを新たに設けて後押しする。

 株式市場では関連銘柄が物色されている。こうした株式は「小池銘柄」と呼ばれ始めた。

●イトーヨーギョー、ゼニス羽田、沖電線が無電柱銘柄の本命

 コンクリート2次製品中堅のイトーヨーギョーの株が買われている。6月24日に536円だった株価は9月5日には1329円2.4倍に跳ね上がった。都知事選で小池氏が当選したことで弾みがついた。政府が20年の東京五輪に向け無電柱化を進めるという報道を材料に、個人投資家の資金が流入した。9月5日には一時、前週末比211円高の1329円に急騰、年初来高値を更新した。

 イトーヨーギョーはマンホールや歩車道境界ブロックなどの製品をつくっている会社で、一般人にはほとんど知られていない。集中豪雨による路面冠水の抑制システム製品も拡販中だ。既存の埋設物が多い箇所で無電柱化を進める工法を開発していることが買いの根拠のようだ。

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最終更新:9/18(日) 6:01

Business Journal

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