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100%電動化を目指す自動車業界、一番乗りはバス業界かもしれない?

Forbes JAPAN 9月18日(日)14時0分配信

ガソリンから電気という自動車のエコシステムの変化の中では、乗用車ばかりが注目を集めている。しかしバスにも、環境により優しい電動タイプが登場しつつある。



運輸業界向けの電気自動車メーカーであるプロテラ(Proterra)は米公共交通協会(APTA)の年次総会で、新たな旅客バス「ケータリスト・エナジー・エフィシエンシー(E2)」シリーズを発表した。

E2はバッテリー式の電気バスで、乗客スペースを減らすことなく440kWhから660kWhのバッテリーを搭載可能。1回のフル充電で最大600マイル(約965km)の走行が可能で、これは米国内のバスが1日に走行する、ほぼ全てのルートの距離をカバーする。

「我々は、ガソリン式の公共交通システムを妥協せずに電気式に置き換えるという需要に100%応えることができる」と、プレトラのマット・ホートン上級副社長は言う。

現在米国内を走行している大型バスは、およそ7万台。このうち毎年5,000~6,000台が買い替えられる。バッテリー価格が下落し、各メーカーが1日の走行距離をカバーできるだけのバッテリーを作れるようになるのを待っていた各自治体にとって、E2は状況をがらりと変え得る存在だ。

プロテラの独自仕様のバッテリーパックは、環境によって194~350マイルの走行が可能で、サイズにもよるが最短で10分で再充電できる。

だがバス業界をガソリンから電気に変えるのにはコストがかかる。従来のディーゼル燃料式のバスの平均価格は1台45万~50万ドル(約4,600万~5,100万円)。一方、プロテラのバスは1台74万9,000ドル(約7,635万円)とディーゼル式よりも高い。それでも長い目で見れば、差額を相殺できるだけのコスト節減ができる。

ディーゼルバスの燃費性能は4mpg(マイル/ガロン)だが、E2はガソリン換算で22mpgを実現する。燃料コストが安く済み、温室効果ガスの排出量も減らせる。また完全バッテリー式電動車両のため可動部品が少なく、修理やオイル交換がより少なくて済む。プレトラによれば、購入から廃車になるまでに、1台につき燃料やメンテナンス費40万ドル(約4,077万円)以上を節約できるという。

「E2は加速もより速い」とホートンは言う。「テスラほどではないが、ディーゼルバスよりは優れている」

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最終更新:9月18日(日)14時0分

Forbes JAPAN

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