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学歴とIQは仕事能力に関係ない! 大ヒット本『最強の働き方』著者が語る「これができなきゃ永遠に二流!!」

HARBOR BUSINESS Online 9/18(日) 16:20配信

◆一流と二流を分ける「仕事能力のIQ」

 20代、30代と仕事のキャリアを積み重ねるに連れて、「仕事が楽しい」と思える度合いも個人差が出始めてくる。

 自分より先に行ってしまった同期の働きを見て、「俺のほうがいい学校を出ているのに……」、「なぜあいつだけいい仕事が来るのか」などと嫉妬に燃える人もいるかもしれない。

 しかし、そうした状況に陥った多くは自分に原因があると指摘するのは、今話題のビジネス本である『最強の働き方』著者であるムーギー・キム氏だ。世界でもトップクラスのビジネススクールであるINSEADでMBAを取得し、外資系コンサルティングファーム、投資銀行、プライベートエクイティファンドなどで、世界各国の企業でグローバルエリートとともに働いてきた彼は、「一流になれる人」と「二流で終わる人」の差をこう語る。

「そもそも、本当に仕事ができるか否かは、学歴やIQはあまり関係ないんです。世界のトップクラスの人材が集まる現場では、もはやそんなもので差がつく世界ではありません。そういった学歴やIQの高い人たちを見てきて悟ったのは、結局仕事の出来不出来を分けるのは、基本的なスキルやマインドセット、あるいはリーダーシップだったりという、“仕事のIQ(Important Quality)”なんです」

◆できるやつはメールが短い

 基本的なスキル、“仕事のIQ”とはいったいどういうことなのか? ムーギー氏は20代の頃には、自身も上司から怒られる経験を通じて、こうした基本的スキルの大切さを思い知ったという。

「何も特別なことじゃありません。例えば、『最強の働き方』の第一章の“基本編”にも書きましたが、ダラダラ長いメールを送ってないか、メールには即座に返信しているか、プレゼンの資料は簡潔かつ論理的に書かれていて、丁寧に作られているか。また、本書の第二章の“生活習慣編”でいうと、時間の優先順位をつけられているか、他人の時間を大切にできているか、自分の内面・外見をうまく管理できているか……などです。

 その程度といえばその程度ですが、これを完璧にこなしている人は意外と少ない。私自身、本の中でも書きましたが、こうしたベーシックについては何度も、世界中の上司から怒られました。そして、私が尊敬する抜群に仕事ができる上司たちは、みなことごとくこうした基礎的なことができていたんです。一言でいえば、基礎の基礎がどれだけしっかりできているかで、仕事能力に本質的差がつくんだと思います。目新しいことを探してさ迷っている人は、往々にして、当たり前の基礎をおざなりにしていることが多いものです」

◆世間の「ビジネス本」は異なる世代が読んでも無意味

 さらに、得てしてありがちなのが、世間のビジネス本をありがたがって読む人々は、年齢的な成長を通じて、仕事のできる人になるための要素もキャリアステージごとに異なってくるということを理解していないという。

「多くの人にとって、20代は徹底してベーシックなスキルを身につけ、ボスから回ってくる仕事を完璧にこなせるようにするのが重要な時期でしょう。こうした『好きではないがやらなければならない仕事』を期待される以上の水準でこなしつづけた人だけが、次の30代というキャリアステージで、より面白く、大きな仕事を経験する機会を与えられるんです」

 それでは、30代というキャリアステージで必要な要素とは何か? ムーギー氏は、必要になってくるのが「主体性を持って動く」ということだ。

「サラリーマンとしては完璧に仕事をこなしたが、自分が主体性を発揮することが求められる段階で、挫折する人が非常に多いのです。

 そもそも、受け身の仕事、ボスから降ってくる仕事というのはたいてい次のような特徴があります。(1)つまらない。自分が興味を持った仕事なわけではないので、どうしても『やらされてる』感が拭えず、面白いと思えないでしょう。(2)強みを発揮できない。もちろん、適材適所に仕事を振ることができる上司もいるかもしれませんが、得てして回ってくる仕事は自分の強みを発揮できるものとは限りません。これでは、強みを活かすことも伸ばすこともできないでしょう。(3)自分の手柄にならない。自分が企画立案して動いたわけではないので、最終的にはうまくやりおおせたとしてもボスの手柄になってしまいます。

 これでは、恐らく『仕事がつまらない』という泥沼にハマり、キャリアアップもままならないことになるでしょう。しかし残念ながら、日本の教育システムだと主体性やリーダーシップは総じて学べませんし、会社に入るとさらに、出る杭は打たれまくり、主体性より既存のルール順守が求められがちです。ほうっておくと皆、主体性の芽が摘み取られるリスクが高いだけに、意識的に自分の主体性を伸ばさなければなりません。

 『面白い仕事は絶対に上から降ってこない』&『面白い仕事はやったもの勝ち』くらいの認識で、自分の主体性に火をつけなければ、永遠に“完璧なサラリーマン”で終わってしまうのです」

◆二流のやつほど「魔法」を探す

 拍子抜けするほどシンプルなことだが、グローバルエリートの仕事能力を決定づける、“基礎的能力”である「体幹」は、こうしたことで鍛えられるのだ。

「しばしば仕事術の本というと、何か特別な勉強法や思考法などがあって、それさえすればすべてうまく行くといったような、迷える子羊をさらに迷わせる、“目新しいけど的外れ”な、イカサマ本が少なくありません。

 個人の特殊な能力や業態に根ざした方法で、読者は誰も参考にできない、といったことが少なくありません。しかし、私が実際に世界の様々な国の、様々なオフィスでグローバル・リーダーといえる凄腕の上司と仕事をしてきて、彼らの姿から学んだのは、こうしたベーシックなことでした」

 こうした経験を踏まえて、キム氏は特殊な能力や学歴がなくても誰でも実践できることを厳選して77のトピックにまとめて本にしたという。

「いわゆるグローバルエリートたちが働く職場では、IQや学歴などは『高くて当然』な世界で、そこでは学歴が立派でも何も成し遂げてない二流のエリートがたくさんいました。逆に、世の中には有名な大学を出ているわけでもない、いやむしろ大学すらも出ていないのにビジネスで成功し、周囲からも最高水準の仕事をしているとされる一流のビジネスリーダーがいます。

 学歴が低いという点だけで、自分を低く見積もっていた人や、逆に学歴が高いのにいまいちパッとしなかった人は、今一度“仕事のIQ”を伸ばすことを考えるといいと思います。もちろん、学歴が高いだけで、そこに逃げてしまって、仕事ができない自分に気づきたくない人には、耳と目が痛い話かも知れませんが」

◆『最強の働き方』を読むべき人は?

 最後に、5週間で13万部突破し、異例の大ヒットとなっている『最強の働き方』を読んでほしい人はどのようなタイプの読者か、著者本人に伺ってみた。

「本書は、『目新しい魔法の仕事術』を求めているひとは、絶対に読まないでください。本書の冒頭でも書いているのですが、そんな本は存在しないからです。

 逆に、本書は当たり前の基本しか書いていませんが、優先順位の高い、応用の幅が広い基本を厳選して一冊にまとめています。

 本当に大切な基本で勝負するには、情報の目新しさでは勝負できません。かわりに、読みやすさと理解のしやすさ、思い出しやすさと、腹の底から沸き起こる納得感、なによりも、一冊に優先順位の高いことがすべてまとまっているという、包括性の担保こそ、本が果たすべき付加価値だと思って本書を書きました。

 私は幸い、世界の様々な職場で、素晴らしい上司と、凄過ぎる部下・同僚に恵まれてきました。彼ら・彼女たちから学んだ“世界中のプロフェッショナルに、普遍的で重要な教訓”を、謙虚な下から目線でできるだけ多くの方と共有するのが、本書の役割だと思います。

 1章、2章で仕事の基本をすべて再点検しつつ、3章、4章で主体性を発揮して部下から応援されるリーダーになるためのポイントを、一緒に確認できればと思います。最後は、最終章の5章「一流の自己実現」の章に書かれているような、「まわりに流されず、自分らしい仕事で自己実現をしたい」という方の肩を押せれば、著者としてこれ以上幸せなことはありません。

『学歴はなく、勉強もできなかったけど仕事では負けたくない』という方や、『学歴は高く、勉強は得意だが、仕事では押され気味』という双方の方に読んでいただき、大切な家族や友人、同僚、先輩、後輩と共有していただければ、著者冥利に尽きるというものです。

 世界の一流は当たり前の基礎の完成度を高め、二流の人は目新しいけど的外れな『魔法の仕事術』を探してさ迷い続けます。そんな“仕事のIQ”とでも呼ぶべき、『基礎の基礎』をまとめた77か条の教訓から少しでもご自身に合うものを取り入れていただけたら、本書の目的は達成されます」

<取材・文/HBO編集部 撮影/菊竹規>

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:9/18(日) 23:32

HARBOR BUSINESS Online

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。