ここから本文です

ビットコイン、海外送金に利点 価格変動に注意

NIKKEI STYLE 9月19日(月)7時0分配信

 仮想通貨「ビットコイン」の名前を聞いたことがあるという人は多いはずだ。国内外で使っている円やドルなどに比べると、依然としてなじみの薄い存在だが、海外送金や買い物に使えるほか、売買で値ざやを狙っている人もいる。どこから手に入れることができ、どのように使うのか。ビットコインの基礎知識を押さえたうえで、利用する価値があるか考えたい。
 仮想通貨は実物のお札や硬貨があるわけではなく、インターネット上で相手とやりとりする。仮想通貨の種類は増え続け、今や世界に600以上あると言われている。最も有名なのがビットコインだ。
 ビットコインは2009年に登場した。円やドルなど法定通貨を発行する中央銀行にあたる管理者は存在せず、利用者全体で取引履歴を管理しあうことで「偽造」などを防ぐ。

■国内で数十万人

 ビットコインを入手するには、まず専用の電子財布「ウォレット」を用意する。ウォレットは仮想通貨を扱う取引所のウェブサイトでつくることができる。国内取引所の例でみると、利用者はメールアドレスや任意のパスワード、電話番号を登録。免許証のコピーなど本人確認ができるものもサイト上で添付する。
 こうした手続きを経て承認が得られると、ウォレットでビットコインの購入が可能になる。支払いは銀行振り込みやクレジットカード決済がある。もちろんビットコインを売って、円などに戻すこともできる。
 仮想通貨の情報サイトを運営する「コインデスク」によると、3月時点でウォレットを保有する人は世界でのべ1300万人超。2年で3倍に増えた。国内では数十万人が利用しているとみられる。
 ビットコインを使う場面は主に3つある。1つ目は送金だ。個人が海外送金する場合、銀行では一般的に支店などでの手続きが必要だ。ビットコインは24時間、取引所のサイトや専用のアプリを通じて送金ができる。銀行を使うと通常数千円かかる手数料もビットコインでは5円程度で済む。
 2つ目が実際の店舗での買い物や飲食での支払いだ。焼肉店「赤身専門にくがとう」(東京・中央)は昨年春ごろにビットコイン決済を導入した。お客の支払いは月4件ほどだが、平川達朗店長は「支払い方法の選択肢が多い方が顧客にとっても便利」と話す。支払いは店側が会計金額を入力し、iPadなどのタブレット端末にQRコードを表示する。利用者はスマホでこれを読み取り、画面上で承認すれば完了する。
 ビットコイン決済ができる店舗は国内に1千店以上あるとされる。クレジットカードに比べ、店舗が負担する手数料が安く、今後導入が増える可能性がある。
 利用者としてはビットコインの価格が需給に応じて激しく変動することを注意しなければならない。コインデスクによると、9月9日時点のビットコイン価格は約620ドル(約6万3千円)。今年6月中旬には760ドル前後まで上昇していたため、2割ほど下落した。

1/2ページ

最終更新:9月19日(月)7時0分

NIKKEI STYLE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフスタイルに知的な刺激を。
生活情報から仕事、家計管理まで幅広く掲載
トレンド情報や役立つノウハウも提供します
幅広い読者の知的関心にこたえます。