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『とと姉ちゃん』に見る新旧「商品評価ジャーナリズム」考

NEWS ポストセブン 9/19(月) 16:00配信

 コラムニストでデイトレーダーの木村和久氏が、近頃気になるニュースをピックアップし独自の視点で読み解きます。今回は依然、高視聴率を保持する『とと姉ちゃん』の劇中で注目を集めている“商品評価”について考察。

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 NHK朝ドラの『とと姉ちゃん』が、終盤近くになり、俄然面白くなってきました。当初は見てなかったのですが、アカバネ電器の社長役の古田新太が登場してから、対立構造がはっきりし、今は毎日ドキドキしながら見ております。古田は『あまちゃん』でも、秋元康風プロデューサー役で、美味しいところを持っていきました。NHKの誇る、名脇役って感じですかね。

 大筋は「あなたの暮し出版」が商品テストを厳正に行い、その評価が素晴らしく、40万部を越えるモンスター雑誌に成長していきます。それに対して、アカバネ電器の製品は、価格はお値ごろですが、使い勝手が悪いし壊れやすく、粗悪品と言わざるをえません。それを正直に記事に書かれて、アカバネ電器の売り上げが落ちてしまった。そこで赤羽社長は、様々な妨害工作をするという展開です。

 皆さんご存知の通り『とと姉ちゃん』のモデルとなったのは『暮しの手帖』という雑誌で、実際はドラマ以上の厳しい賞品試験を行いました。なにしろトースターのパン焼き試験では、焼いたパンが約4万枚、ベビーカーの耐久試験では、100キロもベビーカーを走行させたのです。昭和30年代の雑誌編集部が、こんなに熱かったとは、ほんと驚きです。

 そんな状況で『とと姉ちゃん』がどんどん面白くなってきた矢先、リアル世界では、某グルメ評価サイトの炎上騒動が起きました。ある店主が、グルメ評価サイトの方針にそぐわない契約をしたら評価を下げられ、それをSNSにアップしたら炎上となったのです。細かい内容は分かりませんが、私自身、ちょうどトレードをやっていたもので、運営元の親会社の株価が、1日で上下にブレまくり、まるでジェットコースターのようでした。

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最終更新:9/21(水) 11:48

NEWS ポストセブン

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北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。