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買い物で熱帯雨林を再生、ザ・ボディショップが追求する「真の美しさ」

オルタナ 9/19(月) 15:50配信

「真の美しさ」とは何か。世界で最もエシカルで持続可能なグローバルビジネスの実現を目指すザ・ボディショップは、新たなコミットメント「より良く、より豊かに」を宣言し、14の目標を立てた。その一環として、2016年、世界60カ国で生物多様性保全のグローバルキャンペーン「バイオブリッジキャンペーン」を開始。日本では9月21日まで、買い物1回につき熱帯雨林1平方メートルが再生されるキャンペーンを展開している。(オルタナ副編集長=吉田広子)

バイオブリッジキャンペーンは、対象期間中、店頭やオンラインショップで買い物をすると、売上金額の一部が環境保護団体に寄付される仕組みだ。商品や金額の大小にかかわらず、1回の買い物につき1平方メートルの森が再生される。日本では6月から9月21日まで実施されている。

■世界一美しいサル「ドゥクラングール」

愛くるしい黒い目、白く長いしっぽ、靴下を履いたような赤い足が魅力的なアカアシドゥクラングール。

世界一美しいサルと呼ばれるドゥクラングールは、ベトナムやラオスなどの熱帯雨林に生息している。だが、熱帯雨林の消失や違法な狩猟などによって、絶滅の危機に瀕している。

ザ・ボディショップは、このドゥクラングールに「レジー」という愛称を付け、「レジーの恋人探しを手伝おう!」と呼びかけ、バイオブリッジキャンペーンを展開。集まった寄付金は、国際環境保護団体ワールドランドトラスト(WLT)に寄付する。WLTは現地NGOベトネイチャーとともに保全活動を実施し、植樹や生息する動植物の調査を行うほか、違法伐採などがないか、森のパトロールを行う。2016年はベトナムの熱帯雨林1450万平方メートルを保全する。

■先住民もより豊かに
同社が目指すのは、包括的な生物多様性の保全だ。人口の85%を占めるキン族と53の少数民族で構成されるベトナムでは、少数民族の失業率や貧困が問題になっている。彼らは、暮らしのためにやむを得ず、違法伐採や絶滅危惧種でも食糧として狩猟してしまう事情もある。

そこで、現地パートナーのベトネイチャーは、熱帯雨林に暮らす先住民に対し、生物多様性の重要性を訴え、環境教育や農業支援を実施するなどコミュニティ開発に力を入れている。バンキオ族のホー・ミンさん(53)はもともと、手作りの銃で狩猟をしながら森の中で暮らしていたという。だが、収入は常に不安定だった。

ミンさんは地元政府やベトネイチャーの支援を受けて、現在は米を育てたり、魚を捕ったり、養蜂したりしながら生活している。ミンさんは「今の暮らしは居心地が良く、もう森の中に戻る必要はない」と笑った。

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最終更新:9/19(月) 16:13

オルタナ

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