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全日本クラブ野球選手権大会は沖縄のビッグ開発ベースボールクラブが初V。日本選手権出場へ

ベースボールチャンネル 9/19(月) 6:50配信

年々クラブチームのレベルは上昇

 クラブチームの日本一を決める第41回全日本クラブ野球選手権大会は、9月2日から4日間にわたって西武プリンスドームで開催された。

 クラブチームのレベルは右肩上がりで上昇し、2014年には北関東から全足利クラブ、四国から松山フェニックスが都市対抗に出場するなど、企業チームと互角の戦いを展開するクラブも少なくない。そうした中、昨年優勝の和歌山箕島球友会が西近畿二次予選で、松山フェニックスも中・四国二次予選で敗退する波乱が起きた今大会は、西武プリンスドームでも予想できない戦いが一回戦から繰り広げられた。

 優勝候補に挙げられた一昨年ベスト4のYBC柏が、6点のリードを9回裏に一気に追いつかれ、延長10回タイブレークでサヨナラ負け。大逆転劇を演じた弘前アレッズは、元日本ハムの今関 勝監督が率いて躍進目覚ましい新鋭だ。また、優勝3回の茨城ゴールデンゴールズは、1-1の9回表に一挙5点を奪われて涙を呑む。そして、初出場ながら大きな注目を集めた矢場とんブースターズも、3点のリードを一気に引っくり返されると、反撃も及ばず10回目出場の古豪・山口防府ベースボールクラブに屈する。

 さらに、準々決勝では元大阪近鉄・佐々木恭介監督の大和高田クラブも敗れ、過去10年間で9回決勝に進出している近畿勢がベスト4にも勝ち残らないなど、戦国模様が大きくクローズアップされる。

優勝経験あるチームを撃破した、ビッグ開発ベースボールクラブ

 そんな大会のベスト4は、最多36回目の出場で、圧倒的最多の10回優勝を誇る全足利クラブのほかは、千曲川硬式野球クラブ、富士通アイソテックベースボールクラブ、ビッグ開発ベースボールクラブとフレッシュな顔ぶれ。そして、沖縄からやって来たビッグ開発ベースボールクラブが、際どい戦いをものにして初優勝を果たした。

 一回戦から茨城ゴールデンゴールズ、大和高田クラブ、全足利クラブと優勝経験のあるチームを連破しての決勝進出は見事のひと言。ベテランと若手が融合して快進撃を見せた千曲川硬式野球クラブとの決勝も、1-1と息詰まる投手戦になったが、9回裏に一死満塁のチャンスを築くと、コーチ兼任の渡嘉敷貴彦がライトの頭上を越える快打を放って劇的サヨナラで日本一を勝ち取る。

 沖縄県内の高校球児が卒業後も硬式野球を続けられるよう、不動産関連のビッグ開発が2008年に創部したチーム。選手はビッグ管理保証に勤務し、仕事と野球の両立をテーマにレベルアップを続けてきた。すでに企業チームを経由してプロ入りした選手もおり、JX-ENEOSから2012年にドラフト5位で福岡ソフトバンクへ入団した嘉弥真新也投手、熊本(現・鮮ど市場)ゴールデンラークスから2013年にドラフト5位で東北楽天へ入団した島井寛仁外野手はOBである。

 ビッグ開発の創業者で、取締役会長も務める下地 剛監督も「これまでのOBたちが一生懸命に頑張って来た道が、こうやって素晴らしい花を咲かせてくれた」と笑顔で語る。最高殊勲選手賞に選出された26歳の知念正弥は、中部商高ではベンチ入りもできなかったというが、入部後に地道な努力を続けて栄冠を手にした。九州地区代表としても、初の決勝進出で一気に頂点へ駆け上がったチームは、10月下旬から開催される予定の第42回社会人野球日本選手権大会への出場権を得た。選手たちは「さらにレベルアップし、自分たちにしかできない野球で企業チームに挑みたい」と意気込んだ。

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最終更新:9/19(月) 6:50

ベースボールチャンネル