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予算は?持ち方は?医師に聞く「聴診器」のこだわり

@DIME 9月19日(月)7時40分配信

職業によっては必ず使う特徴ある仕事道具があるものだが、多くの医師の場合、それは聴診器ではないだろうか。そんな聴診器については、一般の人にも認知度は高いとはいえ、ユーザーではないので、実は詳しいことはほとんどわからないのでは。

そこで白衣の企画・製造・販売を行なうクラシコは、20代から60代の医師402名を対象に、「聴診器」に関するアンケートを実施した。

■最も「利用度満足度」が高いのは“5万円~7万円”の聴診器

所有聴診器における購入価格帯についての質問では、「1万円以上~3万円未満」と答えた医師が163名(40.5%)で最多。また、「3万円以上~5万円未満」が140名(34.8%)と続き、第4位の「5万円以上~7万円未満」に26.3ポイントの差がついた。また、所有聴診器における購入の決め手についての質問では、「音響性が優れていたから(よく聞こえる、音が減衰しにくい、など)」が26.8%と、ハード面の機能を重視する声が最も高かった。それに続き、「お気に入りのメーカーだったから」(25.5%)、「価格がお手頃だったから(安かったから)」(21.6%)といったソフト面が続く順位となった。「とくに決め手はない、なんとなく」と回答した医師も18.0%と、4番目に多かった。

さらに、聴診器の購入価格帯を、利用満足度の順に並べてみたところ、「5万円以上~7万円未満」の価格帯の聴診器を購入した医師の満足度が最も高く、その94.1%が、「満足している」ないしは「大変満足している」と回答した。続いて、「3万円以上~5万円未満」(82.9%)、「1万円以上~3万円未満」(76.7%)となった。

下記4つのグラフからは、利用満足度が1位の「5万円以上~7万円未満」、2位の「3万円以上~5万円未満」の聴診器を購入する際、ともに“音響性”が購入の決め手となったことがわかった。また、「5万円以上~7万円未満」では、「装着感がよかったから(耳へのフィット)」といったハード面も決め手の重要ポイントとしていた。一方で、「3万円以上~5万円未満」では、デザインといったソフト面も購入の決め手として考えていることがわかった。利用満足度が3位の「1万円以上~3万円未満」、4位の「7万円以上~10万円未満」では、「指導教官の推薦だったから」といった、周囲の声を参考にする決め方も決め手の上位となっていた。

■所有聴診器に満足している医師の5人に2人は、機能性に“オシャレさ”もあれば「利用してみたい」

次に、現在使用している「聴診器」についての満足度を聞いたところ、「大変満足している」と「満足している」を合わせると71.4%となり、過半数以上の医師が現在使用している「聴診器」に満足していることがわかった。続いて、所有聴診器の満足度で「大変満足している」「満足している」と回答した医師287名に、機能面や素材だけでなく、デザイン面(オシャレさ)にも気を配った「聴診器」があれば利用してみたいと思いますか、といった質問をしたところ、おおよそ5人に2人(全体の40.7%、117名)の医師が、「ぜひ利用してみたい」ないしは「利用してみたい」と回答した。

また、所有聴診器の利用期間を聞いたところ、5年以上利用していると回答した医師が約80%を占めた。ハード面の機能などには満足しつつも、デザイン要素にも興味をもつ医師がいるようだ。これは、使う期間にも関係しているのかもしれない。

以下は、機能面や素材だけでなく、デザイン面(オシャレさ)にも気を配った「聴診器」があれば利用してみたいと思いますか、といった質問に対し、「ぜひ利用してみたい」「利用してみたい」と回答した理由を抜粋したものである。

「ぜひ利用してみたい」「利用してみたい」と回答した理由(一部抜粋)
・長く使うものなので、愛着が湧くデザインであることも重要な要素であると考えます(40代男性医師)
・毎日持つものだからデザインも大事だと思う(50代男性医師)
・いつも使うものだから(60代男性医師)
・デザインに遊びがないので、機能性を兼ね備えたものがあるといい(50代女性医師)
・どれも特徴がないから、際だった特徴があれば使ってみたい(40代男性医師)
・なかなか選択肢がないから(40代男性医師)
・同じデザインだから(60代男性医師)
・デザイン性の高いものがないから(50代男性医師)
・仕事をする上でデザイン的にも満足できるものを使いたいから(50代男性医師)
・子供の診察によい(50代男性医師)
・小児医療で使ってみたい(50代男性医師)
・気分がいい(50代男性医師)
・使っていて、気分がよさそう(40代男性医師)
・患者受けが良い(30代男性医師)
・患者さんにウケそう(60代男性医師)
・パッと見にはわからないがよく見るとおしゃれというのを心の中で自慢したい(50代男性医師)
・看護婦にもてるから(40代男性医師)

■医師もうなずく聴診器の持ち方ランキング1位のポイントは、「雑音抑制と可動領域の確保」

医師は自然に行なっている聴診器診察だが、医療法人社団フレシェア若宮診療所の松尾院長に聞いたところ、“聴診器の持ち方”には、自己流・亜流など様々な持ち方があることがわかった。そこで本アンケートでは、実際の診察の現場で、どのような持ち方で聴診を行なっているかを調査。その結果、最もオーソドックスな持ち方がわかった。

普段の聴診器の持ち方で、最も多くの回答が集まったのは、上図「A」の、チェストピースの根元部分を持つ持ち方で、全体の45.3%の医師が選んだ。この持ち方が多い理由を前出の松尾院長に聞くと、「指をダイヤフラム部分へ接触させないことで、雑音を抑えるためかもしれません。また、持ち手の可動領域が確保できるからといったこともあるでしょう」と言う。なかには、患者としてはあまり見慣れない人がいるかもしれない、「H」のような持ち方を選ぶ医師も4.0%いた。持ち方の名称はそれぞれ、正式に名称がついているものがないという。

■全体の約40%の医師が、診察時に思わず●●している?

自分も経験したことがある、または周囲で見かけたことがある「聴診器あるある」についての質問で最も多くの回答を集めたのが、41.3%で「診察時に目をつぶる」。5人に2人は診察中に思わず目をつぶってしまうことがわかった。次いで、「首にかけている聴診器を落としそうになったことがある」(19.9%)、「急いでポケットへ入れて動き出そうとすると、聴診器が広がりポケットから出てしまったことがある」(14.7%)など、忙しい医師ならではの聴診器あるあるとなっている。また、「聴診器の装着を忘れたまま(耳に装着していると勘違いしたまま)聴診してしまった」(12.2%)といった、意外な一面が垣間見られる回答もあった。その他のフリー回答では、以下のような“携帯性”や“使い心地”などのソフト面や製品自体のハード面に関するハプニング性のある回答もあった。

・聴診器を白衣のポケットに入れていて何かに引っかかりポケットが破けた(30代男性医師)
・イヤーキャップが外れ金属部分が耳に入った(50代男性医師)

医師は聴診器に対して、様々なこだわりを持っているようである。これは、仕事道具である以上、当然のこと。こだわりをもって選んだ聴診器を、日々の診療活動でフルに生かしてもらいたいものである。

【調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ
実施期間:2016年7月22日(金)~7月26日(火)
調査対象居住地:全国
性別:男女
年齢:29歳~65歳
職業:医師
人数:402サンプル

文/編集部

@DIME編集部

最終更新:9月19日(月)7時40分

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