ここから本文です

「自分の曲がカッコ良く生まれ変わるのは楽しみでした」 初のREMIXアルバムをリリースする西恵利香にインタビュー

おたぽる 9/19(月) 19:00配信

――グループアイドル全盛の中で、存在感を示す“ソロアイドル”をクローズアップ! 今回注目するのは、2014年9月14日までAeLL.として活躍したのち、すぐにソロアイドルとして走りだした西恵利香。ソロとして活動し始め、2年が経った彼女の今に迫る。

 昨年12月15日にリリースした3rdアルバム『LISTEN UP』が、多彩な音楽性を見事に昇華した表現力豊かなヴォーカルで、各方面から高い評価を受けた西恵利香。精力的なライブ活動で着実にファン層を拡大しつつある彼女が2016年9月21日にリリースするのは、これまでのオリジナル楽曲10曲に最先端のREMIXを施した初のREMIXアルバム『re:LISTEN UP』だ。創成期から日本のクラブシーンをリードし続けるDJの木村コウ氏を総合プロデュースに迎えて、国内外の豪華アーティストが西恵利香のクリアーな歌声を素材にして、全編に渡ってスタイリッシュな音世界を構築している。

 そこで彼女に『re:LISTEN UP』の聴きどころや、同作を記念して9月23日に代官山のUNITで開催されるオールナイトのリリースパーティー「re:LISTEN UP~わりと朝まで~」の話を中心に独占インタビューを敢行した。

■「自分の曲がカッコ良く生まれ変わるのは楽しみでした」

――前作『LISTEN UP』は音楽関係者から高い評価を得ましたが、ライブでも手ごたえはありましたか?

西恵利香(以下、西) 『LISTEN UP』で初めて西恵利香を知ってくださった方は多いですね。AeLL.時代から私を見てくださっていた方にも、また違った面を知ってもらえたというか。2ndアルバム『Prologue』からの成長を感じたと言ってくださる方も多くて、いろいろな広がりを感じたアルバムになりました。

――リリースから約9カ月経ちましたが、当初とは歌い方も変化しましたか?

西 ライブを重ねれば重ねるほど変わるし、その場の空気で変えたり、ライブに合わせてフェイクを入れたり、いろいろ挑戦しています。ライブ前日、セットリストを考えている時に、どういう風に流れを持っていくかとか、その日の演者さんに寄せようかとか、イベント的にこういう曲が受けるんじゃないかとか、いろいろ前より考えるようになりましたね。

――『re:LISTEN UP』の企画は、いつ頃から聞かされていたんですか?

西 今年の頭ぐらいに、次はREMIXアルバムを出そうみたいな話はありました。でも、私自身、よくREMIXアルバムがどういうものかわかっていなくて(笑)。ただ『LISTEN UP』で松井寛さんに「MUSICを止めないで」をREMIXしていただいた経験もあるので、自分の曲がカッコ良く生まれ変わるのは楽しみでした。

――では、1曲ずつ順番にお話を伺っていきたいんですが、「DOLL (Yusuke Emoto REMIX)」は、一転して西さんの歌声を前面に出した明るくハッピーなREMIXです。

西 一番今っぽいというか、可愛らしい部分も残しつつ、ハモリを前面に出してくれて、お気に入りの曲です。REMIXしてくださった江本さんも裏でハモッているんですけど、ソロになってから筑田さん以外のハモリは初めてだったので新鮮だったし、江本さん自身も気に入っていってくださっていると聞きました。このREMIXならライブでも歌えますね。

1609_nishi_3.jpg
――「予感(Royal Mirrorball Remix)」も松井寛さんによるREMIXで、ファンキーで華やかなサウンドに仕上がっています。

西 ドキドキ感のある可愛らしい曲なので、原曲は可愛らしく歌っていたんです。でも今回のアルバムで、この曲だけは歌を録り直したんですけど、最初に松井さんのオケを聴いて、自分なりに解釈して大人な雰囲気を意識して歌いました。

――「Butterfly Effect (DJ HIYOCO REMIX)」は、西さんの歌を前面に出した可愛らしいREMIXですね。

西 このアルバムで唯一の女性参加となるDJ HIYOCOさんがREMIXしてくださったんですけど、やっぱり女性らしさを感じさせますよね。この曲はソロになって初めて筑田浩志さんに録っていただいた曲で、歌詞もAeLL.時代のことを歌っていたりして自分の中でも大切にしている曲です。

――「Champange (THE BASSONS REMIX)」は新たに男性ヴォーカルとベースとドラムを録音して、随所に効果的に西さんの歌声を散りばめたバンドサウンド色の強いREMIXです。

西 原曲は女子会のようにパーティー感のある、キラキラしたハッピーな曲なんです。そこにラップやバンドサウンドを入れていただいて、すごくファンキーな曲になりました。

――ふだんラップを聴くことはあるんですか?

西 けっこう最近はヒップホップを聴いているんですよ。今回のアルバムにも参加している江本祐介さんがメンバーのEnjoy Music Club、TOKYO HEALTH CLUB、韻シストなどが好きですね。

――「刹那的前夜(SHiNTA PLANET REMIX)」は、複雑なリズムを幾つも重ねた打ち込み主体のREMIXです。

西 私のイメージするREMIXというか、ハウスっぽく仕上げてくださって、この曲もクラブに映えそうですよね。わりと原曲も夜っぽいというか、セクシーに歌うのを心がけた曲です。

――「Private Dance (ZANIO REMIX)」もハウスですが、すごくポップで明るくて、ライブで盛り上がりそうですよね。

西 「Private Dance」もライブ定番曲で皆さん盛り上がってくださるんですけど、このREMIXもクラブでかけたら盛り上がりますよね。

――「Morning Sun (SHINKAWA & Tarot REMIX)」はサンバ色の強いパーカッシブなREMIXです。

西 タイトルとおり、朝から始まるイベントなどで1曲目に持ってきやすい曲なんですけど、このREMIXも楽しい感じに仕上げてくださって、またテイストの違った盛り上がりのある曲になりました。

――「ルージュの首飾り(GUS BONANI REMIX)」はアルゼンチン在住のGUS BONANIによるREMIXですが、原曲を完全に解体したゴリゴリのハウスサウンドです。

西 普段のライブではスタンドマイクを使ってクールに歌うんですけど、このREMIXで歌うのは難しい(笑)。でも、クラブにはピッタリの曲ですよね。

――「常花(MODEWARP REMIX)」は、西さんの歌声をリズミカルに細かく刻んだREMIXで原曲とはまったく違った印象を受けます。

西 ですよね。まったく原曲とは違ったREMIXで驚きました。「常花」は8月の生誕ライブでファンに投票を募った時に一番人気の曲だったんですよ。メッセージ性の強い歌詞なので、ここぞという大事な時に歌うというか。「常花」は常に咲き続ける花という意味なので、数年続いたイベントのファイナルで「いつまでも皆の心に咲き続けるイベント」みたいな意味合いを込めて歌ったりするんです。

――ラストの「Summer party(Kuniyuki Takahashi REMIX)」は開放感のある原曲から、浮遊感のあるコズミックなサマーチューンに様変わりしました。

西 「Summer party」は夏のライブ定番曲で、最後のコーラスを皆で歌って盛り上がって終わるようにラストに持って来ることの多かった曲です。それがREMIXによって、まったく違って落ち着いた、カッコいいテイストになりました。

■「踊ってアイドルやってんじゃん」みたいな反応もあって(笑)

――ちなみにライブ以外でクラブに行くことはあるんですか?

西 それが全然なくて(笑)。年齢的に朝まで起きているのもキツそうで……。9月23日のリリパはオールナイトだし、そもそも深夜に歌ったこともないので声が出るのかなって心配もあるんですけど、当日に合わせてモチベーションを高めていきます!

――リリパでは今回のアルバムに参加したDJを中心に、星野みちるさん、仮谷せいらさん、WHY@DOLL、浦郷えりかさんなどがライブゲストで登場します。AeLL.時代からは想像もつかないメンバーですよね。

西 普段のライブでも、だいぶお客さんの層は変わりましたね。もちろんAeLL.時代から応援してくださる方もいるんですけど、ソロになってから知ってくださる方も増えました。物販でAeLL.時代のCDやDVDが売れて、「西さんにも、こんな時代があったんだね」とか「踊ってアイドルやってんじゃん」みたいな反応もあって(笑)。先ほども話しましたけど『LISTEN UP』をリリースしてからの大きな変化だし、アーティスト系のライブイベントに出ても歌える曲が増えたのが大きい気がします。

――今回のリリパは夜の部が星野みちるさん、深夜の部が西さんで、それぞれの部にお互いがゲストで登場しますが、プライベートでも星野さんとは交流があるんですよね。

西 よく一緒にゴハンに行きます。みちるちゃんのスタッフさんが「みちるには珍しい」って驚かれるぐらい友達感が出ているらしくて、心を開いてくれているみたいです。まだ私は、みちるちゃんを掴みきれない部分もあるんですけど(笑)。でも一緒にいて楽に過ごせるし、やっぱり年上なのでしっかりしている部分もあるし。ずっと一緒に何かやりたいねって話をしていたので、共催という形で実現できてうれしいです。みちるちゃんの部がどう来るかわからないので、私の部も負けないように頑張らなきゃなって。

――ステージで一緒に歌った経験はあるんですか?

西 まだないですね。やれたらいいんですけど、その日はどうなんだろう……。みちるちゃんの曲が大好きで、よくアルバムも聴いているので、一緒にやれたらいいですね。

――二人でいる時は、どんな話をすることが多いんですか?

西 仕事からプライベートまで、いろいろ話すんですけど、絶対に話題に出るのは「どうやって喉をケアしているのか」ですね。二人とも喉が弱いので、どうすれば喉を痛めずに最後までライブが持つのかとか、何か新しいのど飴やお茶はあったかのかとかを話しています。そういえば、みちるちゃんは耳鼻科系が大の苦手なので、喉を見てもらいに一緒に病院へ行こうって話になったんです。ところが、その前に私が喉を壊しちゃって、ちょうどライブも迫っていたので意を決して一人で病院に行ったんですよ。その時に鼻からカメラを入れて声帯を見るみたいなのがあって、原因は単純に風邪で喉を痛めていただけだったんですけど、それをツイッターで呟いたんです。それを、みちるちゃんが読んだみたいで、後日連絡がきて「喉の病院に行ったの?」って訊いてきたから、「鼻からカメラを入れられて、めっちゃ涙が出た」って言ったらビビっちゃって(笑)。結局、まだ一人では行けてないと思うんですけどね。

――ちなみに西さんのお勧めする喉のケアは何ですか?

西 とんこつラーメンの脂が喉に良いって話を聞いて、今日もカバンの中にあるんですけど駄菓子の「ぶためん」を持ち歩いて、ライブ前にお湯を入れて汁だけ飲むんですよ。それで歌うと、まろやかな声が出る気がします(笑)。あとは喉に良いハーブティーを必ず持参して、飲んでからステージに出るようにしています。その二つがないと怖いですね。気が張っている時はいいんですけど、たぶんリリパが終わったら喉を傷める気がします。

――そんな縁起でもない(笑)。

西 けっこうメンタルで喉の調子も左右されるんですよ。

――今回のリリパも楽しみですが、こんなライブをやってみたいとかありますか?

西 生バンドでやりたいですね。AeLL.時代に経験はあるんですけど数曲だったので、フルでやってみたいです。高校時代は軽音楽部に入っていたので、オケと違って生バンドが歌いにくいのも知っているんです。だから、ちゃんとソロシンガーとしての西恵利香を確立してからという思いもあるんですけど、普段聴く音楽はバンドサウンドが多いので憧れますね。

――最後に、最近アイドルグループを卒業してソロになる方も増えていますが、どういう風に見ていますか?

西 わりと私は早めにアイドルグループから抜けてソロになった一人だと思うんですけど、今後もっと増えていくと思うんですよ。なので、そういう方たちの先駆けになれるような存在になりたいですね。
(取材・文=猪口貴裕/写真=石川真魚)

■西恵利香REMIXアルバム
『re:LISTEN UP』
発売日:2016年9月21日
品番:shiningwill-n-5
価格:2,200円(税込)

最終更新:9/20(火) 13:20

おたぽる

なぜ今? 首相主導の働き方改革