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「強い主婦の時代」が到来した。亭主諸君、奮起せよ --- 尾藤 克之

アゴラ 9月19日(月)7時11分配信

「主婦は起業に向いている」と、主婦のためのネット塾を運営する山口朋子氏(以下、山口)は主張する。さらに、「すべての主婦は社長経験者と同じ」と言ってはばからない。その理由を聞いてみた。

■主婦の視点はなかなかスゴい

「主婦が起業に向いている理由は、主婦が持っている『消費者感覚』です。家計を握っている主婦は、モノの相場や値ごろ感などをつかむことが得意です。1円、2円の差を敏感に察知するにこだわる消費者感覚は、大企業のマーケティング責任者の男性が逆立ちしても敵わないでしょう。その消費者感覚が、起業したときの武器になるのです。」(山口)

主婦は、日々の生活の中で「こんなモノがあったら便利なのに」といった消費者としての素直なニーズを実感していることが多い。この感覚は、モノやサービスを提供する側に回ったときに生きてくることは間違いない。

実際に、少子高齢化社会を迎える日本で注目される介護や育児の分野では、新しいモノやサービスを生み出せる可能性があるのは主婦とも言われている。

「たとえば、『ベビーカーで出かけるときに便利な地下鉄乗り換えマップがあったらいいなあ』というニーズを出発点に、実際に商品化をしてマップを売り出し、会社まで立ち上げた方もいらっしゃいます。」(山口)

起業する主婦は、消費者のニーズを事業のネタにしているケースが多いということだろう。「これがあれば便利なのに、ないんだったら自分がやろう!」という発想は、主婦の感覚のほうがすぐれている。

「主婦が起業に向いている理由として『値段に敏感』ということがあります。主婦は、自分が買い物をする消費者です。だから、『このサービスに1万円は出せないな。5000円ぐらいまでだったら出せるのに』というような、直感的にみんなが出しやすいお財布感覚もわかっています。そのため、主婦がいざ起業してみたら、モノやサービスの値段設定が非常に上手いケースが多いんです。」(山口)

「フロント商品(集客のための商品)は、3000円で、みんなが買いやすいようにしよう。もっとお金を出せる人のために1万円のコースもつくって、2段階の値段設定にしよう。それとも、松・竹・梅と3段階あると、真ん中を選びやすいから、3段階にしようといった計算を、主婦は一瞬にできてしまうのです。」(同)

■主婦は零細企業の社長である

日々、家計をやりくりしながら買い物をしている主婦は、モノやサービスに対する評価もシビアである。だからこそ、自分がモノやサービスを提供し、お金をもらう立場になったときも、自己満足ではなく消費者を大事にしたビジネスができるのだろう。

「主婦の『消費者感覚』は、最大の武器なのです。たとえば、朝は6時に起きて、子どもとご主人の朝食とお弁当を作る。幼稚園や学校に子どもを送り出したら、今度は家の掃除や買い物をこなします。合間にご近所や親戚づきあいという人間関係もそつなくこなすコミュニケーション力もある。そして、自分だけでなく夫や子どもの予定も調整して切り盛りする、タイムマネジメント力も高いです。」(山口)

それは、まるで零細企業の社長並みの仕事ぶりだ。タイムマネジメント、コミュニケーション、リスクマネジメント、リーダーシップ、共感力、能力をフル稼働させて、主婦は毎日を過ごしていることになる。

「一番スゴいのは経営能力です!。日々、家計簿とにらめっこしながら、やりくりをして毎月赤字にならないようにする。もし、夫の収入が減ったら新たなやり繰りをする。そんな中でシビアな金銭感覚も研ぎ澄まされるのです。」(山口)

主婦には強さを感じることがある。「主婦だから~」という表現は好ましくないかも知れないが、大胆で狡猾な主婦が増えていると思う。亭主諸君、奮起せよ!

参考著書
『忙しい主婦でもできる! スマホで月8万円を得る方法』(学研プラス)(http://amzn.to/2chOpeR)

尾藤克之
コラムニスト

尾藤 克之

最終更新:9月19日(月)7時11分

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