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初対面でも話を引き出すNHKアナの秘密

東洋経済オンライン 9月19日(月)6時0分配信

「この人とは本音で話せない」「あの人と話していても楽しくない」――そう思わせる人がいる一方で、「どんどん話したくなる」と思わせる聞き手もいます。その差は、どこにあるのでしょうか。『誰からも好かれるNHKの話し方』の著者である財団法人NHK放送研修センター・日本語センターに、NHKアナウンサーが実践しているインタビュー術について聞きました。 

 人は、どうしても自分の聞きたいことを聞いてしまいます。しかし、それは必ずしも相手が話したいことと一致するとはかぎりません。

 こっちが根掘り葉掘り聞いている一方で、相手は「こんな話はしたくない」「本当は違う話をしたいのに」と思っている可能性もあります。そのようなコミュニケーションを続けていても、会話は盛り上がりませんし、相手の本音を聞くこともできないでしょう。相手に嫌われることさえあります。

■聞くことは「我慢、我慢、我慢」の連続

 相手の話を聞くときは、まず相手の話を受け止めることが大切です。話を聞く前に自分の意見を言うのは絶対にダメです。

 NHKアナウンサーがインタビューをするときもそうですが、相手が最初から言いたいことを口に出してくれるとは限りません。多くの場合、相手は何をどうやって言おうか、頭の中で考え、悩みながら話をします。そのため、話題があっちにいったり、こっちにいったりすることもあれば、しばらく言葉が出てこなくて沈黙してしまうこともあります。

 このとき、相手は一生懸命、何かを答えようとしています。これを遮らないで我慢して聞くことが大切です。

 相手から期待するような言葉が出てこないと、こちらが話してしまったり、「こういうことなんですね」などと相手の意見をまとめたくなったりします。気持ちはわかりますが、グッと堪えましょう。なぜなら、それはこちらの意見にすぎませんし、相手が言いたいことまでたどり着いていないからです。

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最終更新:9月21日(水)8時55分

東洋経済オンライン

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