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ゴルフは18ホールでなくてもいいじゃないか

東洋経済オンライン 9月19日(月)6時0分配信

■五輪競技に復活し、注目度は高かった

 レスリング女子の伊調馨が国民栄誉賞を受けるなど、リオデジャネイロ五輪の余韻がまだ続いている。パラリンピックも行われている。五輪競技に112年ぶり(女子は116年ぶり)に復活したゴルフだったが、男女とも「思わぬ」盛り上がりでギャラリーも多数詰めかけた。注目度も米国ではメジャー大会のマスターズに次ぐ視聴率だったという報道もあったので、五輪でのゴルフに対する関心度も、辞退した男子トップゴルファーが想像したよりも高かったのではないだろうか。

 東京五輪へ向けてこれから競技方法なども含めて検証、検討、提案がされていく。試合方式も今回はIOCの要請で個人戦72ホールストロークプレーだったが、選手の中からは「団体戦のほうがいい」という声も上がっている。また、ほか競技がテンポよくメダリストが決まっていく中で、4日がかりで「間延び」感はぬぐえなかった。

 ゴルフ女子では、世界ランク343位のロシアのベルチェノワが最終日62のコース記録で回ったが16位だった。4日間のため最終的には力のある世界ランク上位選手がメダルを獲得するのを見ていると、1カ国3人代表で32カ国、個人戦2日間、団体戦2日間と、団体戦はマッチプレーにするとかしたら、思わぬ選手や国が勝ったり、エキサイティングな展開になりやしないかなどと、考えを巡らせてみたりしている。日本女子プロ協会が東京五輪を見据えて4日間競技を増やそうとしているのには逆行するが。

 テニスにしろ、卓球にしろ、4大大会や世界選手権とは違って1試合5セットマッチから3セットマッチとしたり、陸上100メートルも以前は1次予選、2次予選、準決勝、決勝と3、4日がかりだったのを短縮するなど、五輪では「時短」の工夫をし、その分出場選手も減らしている。

元ゴルファーを呼び込め

 「時短」でいえば、先日ゴルフ場関係者と飲んでいて、こんな話を聞いた。「自由な時間にハーフ(9ホール)ラウンドできるようになれば、ゴルフ場の入場者も増えるかもしれない」という。

 ネットでゴルフ場予約サイトなどを見てみると、ハーフラウンドをできるコースもあるがまだ少なく、しかもその多くが「早朝(日の出とともに)」「薄暮(日没になったらごめんなさいで終わり)」の時間帯になっている。仕事前にちょっと回りたい、仕事が終わってから回って一杯やろう、などのニーズがあるのだろう。

 ただ、それは仕事がある人、主に男性の都合を重視している設定といえそうだ。リゾート地や温泉周辺のゴルフ場では、観光客をターゲットにしているのか、10時、11時といった時間帯からハーフラウンドできる設定もある。ホテルをチェックアウトして2時間ほど遊んで、次の目的地へという流れなのだろう。

■子育て中の女性が気軽にプレーできる時間帯

 ゴルフ場が近くにあってゴルフの心得のある子育て中の主婦が、子供が学校に行っている間にママ友とハーフラウンド、なんていうことができれば楽しくはないだろうか。

 ゴルフ場としては、受付や、18ホールをプレーする人とのスタートの割り振り、レストランなど業務が煩雑になるデメリットも多いかもしれない。会員制のゴルフ場が多いため、会員の理解なども難しいところもある。ただ、ゴルフ場利用者が減少している中、家庭に収まってしまった「元ゴルファー」の女性に、子育て中でもゴルフに復帰してもらえる環境ができたら、ゴルフ場にも、ゴルフ界にもメリットがありそうだ。ゴルフ界を支えてきた団塊世代が年齢を重ねるごとに18ホール回るのがつらくなってきたときにも、気軽にハーフラウンドできる環境があれば、クラブを(やめるために)置くことを遅らせてくれるかもしれない。

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最終更新:9月19日(月)6時0分

東洋経済オンライン

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