ここから本文です

MVPにふさわしいのは“同学年”22歳。鈴木誠也と大谷翔平、成績での価値。

Number Web 9月19日(月)18時1分配信

 広島カープが25年ぶりのリーグ優勝を決めた翌日のスポーツ紙は、広島のチームカラー・赤一色に染まった感がある。1~5面はもちろん、裏1面から3面までカープ芸人など芸能界がからんだカープ関連記事を載せるスポーツ紙もあり、テレビの特集番組などではMVP(最優秀選手)を予想する声も出はじめている。

 松田元オーナーは広島の転機を「新井貴浩と黒田博樹の復帰」と取材に答え、野球評論家のMVP予想はテレビを見る限り菊池涼介が多いようだ。その他にも“神ってる”の鈴木誠也、投手陣では勝ち頭のジョンソン、野村祐輔や守護神の中崎翔太をMVP候補に挙げる人もいる。いろいろな名前が挙がるのは、それだけ広島には活躍した選手が多かったということである。

 このMVP、プロ野球のリーグ戦がスタートした1937(昭和12)年春には早くも制定されている。第1回目は「沢村賞」の名前が残る沢村栄治(巨人)が24勝4敗、防御率0.81の成績で受賞し、それ以降、ハリス(イーグルス)、苅田久徳(東京セネタース)、中島治康(巨人)、スタルヒン(巨人)、川上哲治(巨人)とビッグネームが続く。

 若い受賞者で目を引くのは第1回受賞者・沢村の20歳で、2リーグ制を導入した'50(昭和25)年以降では'57年に受賞した稲尾和久(西鉄)の19歳が最も若い。プロ野球草創期の選手が若いのは当然で、'58~'63年の6年間は新旧交代の波が押し寄せたのか両リーグのMVPはいずれも20歳代の若手だった。

両リーグのMVP候補の成績を見てみると……。

 さて、「若さ」にテーマを絞って書いているのは、今年の両リーグのMVPが若い選手の頭上に輝く可能性があるからだ。両リーグ候補者の今季成績(9/12現在)を次に紹介しよう。

 ◇セ・リーグ(以下の選手はすべて広島)
[打者]※OPSは長打率+出塁率
鈴木 誠也 打率.333(安打143)、本塁打26、打点88、盗塁16、OPS 1.004
菊池 涼介 打率.324(安打172)、本塁打13、打点54、盗塁13、OPS 0.813
新井 貴浩 打率.304(安打130)、本塁打18、打点98、盗塁0、 OPS 0.867
丸 佳浩 打率.293(安打152)、本塁打19、打点86、盗塁21、OPS 0.874
[投手]
ジョンソン 24試合、14勝6敗、防御率2.22、奪三振率6.87、与四死球率2.71
野村 祐輔 23試合、14勝3敗、防御率2.96、奪三振率5.28、与四死球率2.64
黒田 博樹 23試合、 9勝8敗、 防御率3.17、奪三振率5.91、与四死球率1.99
中崎 翔太 60試合、 3勝4敗33S、防御率1.34、奪三振率7.91、与四死球率2.98

 ◇パ・リーグ(カッコ内の所属球団は日=日本ハム、ソ=ソフトバンク)
[打者]
西川 遥輝(日)打率.313(安打137)、本塁打 5、打点39、盗塁34、OPS 0.809
大谷 翔平(日)打率.326(安打 94)、本塁打22、打点61、盗塁7、 OPS 1.036
柳田 悠岐(ソ)打率.306(安打131)、本塁打18、打点73、盗塁23、OPS 0.969
内川 聖一(ソ)打率.293(安打146)、本塁打17、打点91、盗塁2、 OPS 0.765
[投手]
大谷 翔平(日)18試合、8勝4敗、防御率2.06、奪三振率10.83、与四死球率3.66
マーティン(日)52試合、2勝0敗21S、防御率1.07、奪三振率10.13、与四死球率1.24
和田 毅(ソ)23試合、14勝5敗、防御率3.02、奪三振率8.72、与四死球率2.28
千賀 滉大(ソ)23試合、12勝2敗、防御率2.61、奪三振率9.56、与四死球率3.13

1/2ページ

最終更新:9月19日(月)18時1分

Number Web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sports Graphic Number

文藝春秋

911号
9月23日発売

特別定価600円(税込)

<広島優勝 特別編集>カープの魂。

【スペシャル対談】黒田博樹×新井貴浩
【ナンバーノンフイクション】鈴木誠也が“神る”まで。