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住商辞め30歳でグロービス起業、ハーバードの学び生かし「アジアNo.1」へ着々

NIKKEI STYLE 9月20日(火)7時0分配信

 日本有数のビジネススクールをゼロから立ち上げた、グロービス経営大学院の堀義人学長(54)の経営学修士(MBA)物語。前半では、ハーバード・ビジネススクール(HBS)在学中にグロービス設立のアイデアを思いついた経緯を語った。後半では、構想を具体化するため、行動を開始。そして、おそらく日本で初めての、MBAホルダーによるベンチャー企業の誕生へとつながっていく。

■帰国後しばらくして住友商事を退職し、グロービスを立ち上げた。

 最初は社内の新規事業としてビジネススクールの設立を企画しましたが、結局、却下。それなら自分でやるしかないと思い、1992年の夏に退職し、グロービスを立ち上げました。ちょうど30歳の時でした。
 今でこそ、日本でも起業家が持てはやされていますが、当時はベンチャーをやるというと、「何でそんなことやるの」という雰囲気でした。MBAホルダーも、外資系企業に転職し、キャリアアップを目指すのが王道。私の知る限り、日本人のMBAホルダーでベンチャー起業家になったのは、私が初めてだと思います。それくらいMBAホルダーの起業は稀(まれ)でした。
 資本金は、友人から5万円ずつ集めて80万円でスタート。授業は、東京・渋谷の貸し教室で、HBSで1年先輩の藻谷俊介氏に講師をお願いし、マーケティングのコースから始めました。最初の受講生は20人でした。
 教材はHBSのものを使い、授業もケーススタディー方式にするなど、基本的に私のHBSでの経験を生かしました。地道な努力と多くの方々の協力のおかげで、評判が口コミで広がり、受講生はどんどん増えていきました。
 2003年には、経営知識を網羅的に教えるMBAプログラムをスタート。ただし、文部科学省の認可を得たものではなかったので、正式なMBAは授与できませんでした。
 しかし、間もなく追い風が吹き始めました。小泉内閣の「構造改革」で、「株式会社立大学院」が認められるようになったのです。グロービスにも認可が下り、2006年、グロービス経営大学院が発足。その2年後の2008年には学校法人に移行し、今に至っています。

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最終更新:9月20日(火)7時0分

NIKKEI STYLE

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