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【MLB】イチロー、選球眼が戻り成績が大幅に改善した2016年。来季もマーリンズの重要な戦力に

ベースボールチャンネル 9月20日(火)6時50分配信

2011年以降では最高の成績に

 9月18日のフィリーズ戦で2打数無安打に終わったマーリンズのイチローは、これで12打席連続ノーヒットとなり、打率は.295に下がった。それでも、今季のイチローは42歳にしてかつての輝きを思い起こさせる健闘ぶりだった。『SBネーション』では、彼の多くの打撃指標がマリナーズでの全盛期並みの数値であることを紹介し、来季も大いに期待できると述べている。

 マーリンズ初年度の2015年、イチローはレギュラー外野手の相次ぐ故障や不振で予想外に多い438打席もの出場機会を得ながら、成績は失望させるものだった。今や打撃の3要素とも言える打率、出塁率、長打率(この3つは/で区切って表示するため「スラッシュライン」と呼ばれる)は、.229/.282/.279で、wRC+(「RC」こと得点創造が平均値と比べて、どのレベルかを示す。100が平均値)は55と、彼のキャリアでワーストのシーズンだったことを記事では紹介している。

 2016年、開幕時点ではイチローの位置付けは第4の外野手だった。しかし、マーリンズの外野陣に故障が頻発したため、42歳のイチローはまたしても少なからずスタメン出場の機会を得ることになった。しかし、2015年とは異なり、彼はファンを失望させはしなかったのは言うまでもない。

 現地9月16日に掲載された記事では、13日時点の数値を紹介している。340打席でスラッシュラインは前年を大幅に上回る.304/.371/.396でwRC+も110だ。これらは、連続200本安打が途切れた2011年以降ではベストの数値だ。

好球必打を徹底している今季のイチロー

 イチロー復活の要因については、以下のように論じられている。

What has caused Ichiro’s turnaround is him doing a lot of the things he did in his early days with the Mariners. When Ichiro was in his prime in Seattle he was always an extremely disciplined hitter and could always hit the fastball, which are both things he has been able to do so far in 2016.
イチローが復活を果たした要因は、以前のマリナーズ時代同様のことを励行していることだ。シアトルでの全盛時代、イチローはストライクゾーンの見極めに関しては常にずば抜けた存在で、速球打ちを得意としていた。そして、このふたつを2016年はここまで、しっかりやり遂げている。

 今季のV字回復に関しては多くのメディアで諸説が論じられたが、ここでは「マリナーズでの全盛期同様にボールには手を出さず、速球を狙い打っている」を挙げている。もっとも、当時のイチローは悪球打ちとしても知られていた。「マリナーズ時代のように」という表現には異論もあるかも知れない。

 いずれにせよ、今季のイチローが選球に努めていることは事実だ。記事では、ストライクゾーンを外れたタマに手を出すのは2008年以降では最も低い26.6%であること、四球率は8.8%で自身のキャリアの中で2番目に高いこと、速球に対する有効指数は5.1(ゼロが平均値だ)で昨季の-15.9から大幅に改善されていることが紹介されている(数値は全て13日時点)。

 今季イチローは久しぶりの好成績だった。そして、よく知られたことだが彼はまだまだ現役続行に強いこだわりを持っている。今後の見込みについて、記事では以下のように述べて締めくくっている。

If he continues to hit .304 in his 40s, he may not have a problem doing that. On the Marlins end, they have the option to pick keep Ichiro around for 2017 for only $2 million, and if he continues to hit like this, the soon-to-be 43 year old could still help the Marlins.
40代でも打率.304をキープできるなら、彼はまだまだ現役を継続できるだろう。マーリンズはわずか200万ドルで来季のイチローの契約を継続できる。彼がこの調子を継続できるなら、間もなく43歳になるが、来季もマーリンズにとって重要な戦力となるだろう。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:9月20日(火)6時50分

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