ここから本文です

格安スマホ“第2章“は安さでなく中身で勝負する時代へ

@DIME 9月20日(火)7時10分配信

大手の半分から3分の1以下という、安価な料金で注目を集めてきた格安スマホ。ササービスを提供するMVNOの乱立によって一時加熱した値下げ競争も集束し、安さだけでない様々なアプローチで、他社と差別化しようという新たな動きが顕著になってきている。

たとえば先行期間を経て、10月から本格的にサービスインするLINEモバイル。「コミュニケーションフリー」のコンセプトのもと、LINE、Twitter、FacebookといったSNSへの投稿(テキスト、写真、動画)が、データ通信量にカウントされないプランを提供する。特定のサービスの利用がデータ通信量のカウントされないサービスは、大手キャリアにはない、MVNOならではのもの。ほかにも、複数の事業者が提供している。

LINEはさらに次のステップとして、LINEミュージックが使い放題になるプランも計画中。今後も自社外のサービス×FREEなプランを提供していくという。

このほかノーカウントになるわけではないが、LTE使い放題または大容量プランにサービスをセットにして提供しているケースもある。U-mobileでは自社が提供する音楽配信サービス「スマホでUSEN」をLTE使い放題とセットにした「USEN MUSIC SIM」(月額2980円)を提供。また10月から導入する、通信制限のかからない大容量プラン「U-mobile MAX 25GB」でも、「スマホでUSEN」をセットにしたプラン「U-mobile MAX 25GB エンタメプラス」(月額3980円)を提供予定だ。

FREETELは少し毛色が違うが、LINEモバイルやJ:COM、U-mobileが提供するのは、自社がもともと提供していたサービスを生かすもの。同様に楽天モバイルでも9月下旬から、子会社が提供するIP通話アプリ「Viber」のサービスをセットにした「050データSIM powered by Viber」の提供を開始する。自社の持つリソースを格安スマホと結びつけ、他社にはない強味にする戦略。これにはもちろん、LINEモバイルが「日本のスマホユーザーの拡大」を目標に掲げるように、自社サービスのユーザー拡大が、そもそもの格安スマホ参入の目的という側面もあるだろう。

一方で設備の増強によって通信品質を高めたり、他社にはない付加価値の提供を目指す動きもある。たとえばmineoでは10月から、一般のユーザーとは異なる専用帯域を割り当てることで、高速接続を実現する「プレミアムコース」の有料トライアルを実施する。モニターは11月末まで月額料金にプラス800円で、混雑しない快適なネットワークを利用できる。

また、U-mobileが今夏導入した「U-mobile PREMIUM」は、使用設備を従来のものから、定評のあるIIJが提供するものに変更することで、通信品質を向上させたもの。たとえばLTE使い放題プランの場合、従来のプランから料金そのまま月額2480円で、より快適なネットワークが使い放題となる。

U-mobileにMVNEとして設備を提供するIIJは、さらに「HLR/HSS」と呼ばれる加入者管理システムを、ドコモと連携して自社運営する計画を発表。これによってIIJは、これまでのようにドコモのSIMを借りるのではなく、自社で独自のSIMが発行できる日本初の「フルMVNO」になるという。独自SIMが発行できるようになれば、今後メーカーと協力してIoT機器にSIMを組み込むといったことも可能になってくる。

サービスの提供は2017年度中を目指すとのこと。スマートフォンのさらなる普及やモバイル向けサービスの拡大、その先の未来も見据えつつ、安さだけではないMVNOの第二章が幕開けようとしている。

文/太田百合子

@DIME編集部

最終更新:9月20日(火)7時10分

@DIME

記事提供社からのご案内(外部サイト)

@DIME

小学館

2016年11月号
9月16日発売

定価750円

スマホ小物&モバイル雑貨200
LINEモバイルに乗り換える人とは?
秋飲みクラフトビールの醍醐味
特別付録 たためるスマホスピーカー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

地球外生命を宿しているかもしれない1つの惑星と3つの衛星
地球外にも生命はいるのでしょうか?NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星科学部門の部門長であるジェームズ・グリーンと一緒に、地球外生命を宿していそうな場所を太陽系内の中で探してみましょう。 [new]