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放送開始50周年、『スター・トレック』がつくった未来

ナショナル ジオグラフィック日本版 9/20(火) 7:20配信

50年も続くSFドラマ、人気の秘密

 放映開始から半世紀を迎えた、人気テレビシリーズ「スター・トレック」。今なお新たなファンを獲得し、現実世界の技術革新へ着想を与え続けている。12本の劇場版映画(10月に13本目の映画『スター・トレック BEYOND』が日本で公開)、6作のテレビシリーズ、そして次々と出版される関連本、ゲーム、漫画、雑誌、ドキュメンタリー。スター・トレックは、かつてどのSF作品も到達することのできなかった領域へ、大胆に足を踏み入れている。

第1回テレビシリーズの乗組員たち

「成功の秘訣は、科学的事実に忠実に従っていることです」と、ナショナル ジオグラフィックのライター、アンドリュー・ファゼーカス氏はいう。現実に基づいた天文学と未来を予見したかのようなテクノロジーについて語るのが、同氏の新刊著書「スター・トレック オフィシャル宇宙ガイド(原題『Star Trek: The Official Guide to our Universe』)」だ。そこには他のSF作品と違って、作り話であっても真実味のある科学を見たいという人間本来の思いが常に根底にあり、「おそらくそう遠くはない人類の未来への道筋」が示されている、とファゼーカス氏は説明する。

 テレビ放映開始から50周年という節目を迎える今年、スター・トレックに見られる本物の科学について、そしてこれほど長く続いているシリーズの魅力について、ファゼーカス氏に話を聞いた。

* * * * *

――科学ライター、アマチュア天文家、そして長年のスター・トレックファンとして、この本にそれらの情熱のすべてを詰め込んだと語っていますが、どのようにして本は誕生したのでしょうか。

 私は、自宅の裏庭で星を眺めるのが大好きな少年でした。また、小さい頃からスター・トレックのファンでもありました。この異なるふたつの世界をいつか融合させてみたいと思っていましたが、どのようにしたらいいかはわかりませんでした。

 けれども次第に、スター・トレックに登場する宇宙の物体や登場人物たちの目指す地が、実際の宇宙にも存在するものだと気づきました。テレビや映画には「アンドロメダ銀河」とか「アルファケンタウリ」といった名前が出てきます。実際に私が夜空を旅しながら学んだ名前と同じものばかりでした。

 そのうちに私は、番組に関連づけて宇宙の話ができるようになりました。例えば、望遠鏡で誰かに超新星を見せているとき、「ほら、あの『タイムマシンの危機』の回で、爆発寸前の恒星がエンタープライズ号を惑星もろとも破壊しそうになったので、急いで脱出しなければならない話があったでしょう」などと説明するのです。

 10年ほど前、スター・トレックに出てきた宇宙の物体をすべて書き出してみたことがあります。ひとつひとつの話を追いながらリストを作成していくと、脚本家たちが常に現実の宇宙を舞台に物語を作り上げていたのだと気づかされました。彼らはいつだって、本物の科学を真剣に受け止めていたのです。

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最終更新:9/20(火) 7:20

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