ここから本文です

台湾のレジェンド選手・張泰山が語る「日・台・韓」の野球の実力

webスポルティーバ 9/20(火) 12:38配信

 1990年に発足というまだ歴史の浅い台湾プロ野球において、唯一、通算2000本安打を記録した「レジェンド」が日本でプレーしているのをご存じだろうか?

【写真】NPB入りを目指し独立リーグで奮闘しているチェンバースとオゴーマン

 その男の名は張泰山(チャン・タイシャン)。1996年に彗星のごとくデビューし、この年新人王に輝くと、台湾プロ野球20シーズンで3チームを渡り歩き、いずれのチームも優勝に導いた。個人タイトルも本塁打王3回、打点王4回、最多安打2回、MVP1回と、まさに「レジェンド」と呼ぶにふさわしい足跡を残している。

 また、これまで国際大会にも数多く出場し、長年にわたり台湾代表チームの「顔」でもあった。そんな張が、今シーズンを四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスで過ごしている。その理由を「森林王子」(台湾でのニックネーム)に聞いてみた。

── 台湾リーグで輝かしい実績があり、国際舞台でも2度のオリンピックに加え、WBCでも主力打者として出場。そのあなたが、なにゆえに日本の独立リーグでのプレーを選んだのですか?

「じつは昨シーズンが終わった後、一度は引退したつもりだったんですよ。でも、今年6歳になる子どもが『パパのプレーが見たい』ってね(笑)。ようやく野球のことがわかってきた年齢で、自分のプレーを見せておかないと、彼の記憶に自分のユニフォーム姿が残らないのではと思ってね。それに、一度、台湾以外のリーグを経験したいと思いましたので。それで、かつての所属チーム(統一ライオンズ)の監督だった中島(輝士)先生が監督をしているこの徳島インディゴソックスの門を叩いたのです」

── とはいえ、実際、四国に来てみてどうでしたか? 張選手は国際大会で何度も日本にもいらしてますが、そのときに見た東京ドームなんかとは球場もまったく違うし、環境の違いに戸惑ったのでは?

「たしかに違いますね(笑)。もちろん環境は台湾の方がよかったです。でも、なにもかもが新しいことで面白いですよ。この四国アイランドリーグplusの選手は若いですが、みんな元気ですしね。かわいいですよ。夢のために頑張っている彼らの姿には感心させられます」

── 実際にプレーしてみて、日本の独立リーグのレベルはどうですか?

「台湾の二軍より少し劣るくらいでしょうか。台湾の野球はナショナルチームレベルで言うと、日本が10、韓国が8から9だとすると、5か6といったところです。でも、プロリーグは現在4チームしかない分、ファームにも一軍でプレーできるような選手がゴロゴロしているんですよ。みなさんが考えている以上に、二軍のレベルは高いですよ。そう考えると、このリーグで台湾でもプレーできるという野手はいないと思います。投手の方では、ウチで一番いいピッチャーは通用すると思います。それでも、台湾でも二軍レベルです」

── 彼らには何が足りないと思いましたか?

「技術的には十分なものを持っていますが、パワーが足りないですね。独立リーグという環境ではウエイトトレーニングの時間が取れていないのではないでしょうか。あとは、練習に対する姿勢。一生懸命やってはいますが、練習メニューの意図や目的をわかってやっている選手は少ないように思います」

1/3ページ

最終更新:9/20(火) 15:28

webスポルティーバ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
11月10日発売

定価 本体1,389円+税

フィギュアスケート特集
『羽生結弦 未来を創る人』
■羽生結弦 インタビュー、エッセイ
■羽生結弦 フォトギャラリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。