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本田圭佑は「我慢の日々」も、ミランは今季最初の危機を乗り切る

webスポルティーバ 9/20(火) 20:04配信

オフィシャル誌編集長のミラン便り2016~2017(4)

 話し合いと釈明と論争――ウディネーゼ戦でのふがいない試合態度をヴィンチェンツォ・モンテッラが叱責し、選手の謝罪にも「行動で示せ」と受け入れず、カルロス・バッカとは練習中に口論を始めた(この諍いは大げさに取り上げられすぎたきらいもあるが…)――嵐の吹き荒れた1週間の後、ミランはジェノヴァの地で自分を取り戻した。ミランはサンプドリアを0-1で破って勝利。この試合を皮切りにリーグ戦は10日間で3試合を戦うハードな期間に入ったが、まずは幸先のいいスタートとなった。

【写真】ウディネーゼ戦で今季初めてセリエAのピッチに立った本田圭佑

 7日前、ホームでウディネーゼに敗れたミランには、シーズン最初の危機が訪れた。敗戦直後のミラネッロでの練習では、モンテッラが選手たちを集め、あまりにも消極的なそのプレー態度は、「自分は好きではない」とバッサリと切って捨てた。

 そのおかげもあってか、今回のサンプドリア戦で、ミランはまた順調な歩みを取り戻した。モンテッラの叱責に選手たちは鋭く反応し、90分間誰もが気を抜くことなく、懸命にプレーをした。危険なシーンは何度もあったが、同じぐらいゴールチャンスも作り上げた。試合の内容からすると引き分けという結果が妥当だったかもしれないが、とにかくこの勝利は今シーズンのミランのターニングポイントになるのではないだろうか。いや、ターニングポイントにしなければならない。

 この試合には、モンテッラが選手に伝えたい重要なメッセージが、あちこちに散りばめられていた。まずは前の試合で十分な働きを見せられなかったバッカがスタメンを外れてベンチスタート。試合が約1時間たった後半19分になってやっとピッチに投入された。

 ピッチに戻ったバッカは、この屈辱からリベンジに燃えていて、ミランの決勝ゴールをマーク。勝利のキーマンとなった。このモンテッラの采配が意味することははっきりしている。このチームではレギュラーが約束されている選手などは存在しない。その座を手に入れるには誰もが汗をかき、戦わなければならない、ということだ。

 また中盤では終了30分前に若手のマヌエル・ロカテッリを投入し、中盤の底リカルド・モントリーヴォのいた場所に入れた。18歳の若手に重要な場面で重要なポストを任せたことは、これまたモンテッラの選手たちへの強いメッセージ性が感じられる。

 最後のメッセージは試合後の会見での彼の発言だ。

「ミランは自分たちらしいプレーと根性があるところを見せた。選手たちは苦労した先にこそ、勝利があることを自覚しなければならない。今日のようにね」

 また、モンテッラは守備についてこう分析している。

「時には偶然ゴールを奪われることもあるが、今日のように我々がチャンスを得てゴールを奪えることもある。つまり我々はいい方向に進んでいるとはいえるだろう。ただしもっとコンパクトにプレーする必要がある。もっとコンディションが上がっていけば、よりよい結果を出していけるはずだ」

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最終更新:9/20(火) 20:04

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