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静かに広がる高齢者の貧血、まさかが命取りに

JBpress 9/20(火) 6:10配信

 年齢を重ねたら粗食の方が健康に良いと思っている方は多いかもしれません。しかしそれは本当でしょうか。

 「肉にはコレステロールが多く、魚は逆に中性脂肪下げるので健康によい」とか、「少ない食事をすることが健康につながる」と言う考え方はよく言われています。一部には、一日一食健康法や、肉を食べなければ長生きするなどの極端な健康法が出ています。

 もちろん人それぞれの体質もあるのでそのような方法が適している人もいるかもしれません。また比較的若めで生活習慣病が懸念されるような40代、50代であれば、粗食を心がけることも必要でしょう。

 しかし粗食も度を超すと不健康です。例えば肉を食べるのを避けることによって、動物性タンパク質や脂質の不足が心配されます。また肉類に含まれる鉄分やビタミンB12などの栄養素も不足します。

■ ヘモグロビンが正常値の3分の1

 特に高齢の方では食が細くなりがちなため、粗食を目指すことによってむしろ栄養バランスを崩すことの方ががんなどの問題になり得るのです。

 貧血外来をしていると、「こんなに貧血がひどいのに日常生活を送っていたの?」と目を疑ってしまうような数値の患者さんがたまにいます。

 以前、私の外来に来た80代の患者さんはヘモグロビン(Hb)値4g/dLでした。正常値の3分の1以下です。

 この方の場合、あまりにも元気がないので家族が心配して病院に連れて来たという状況でした。本人は、病院は好きではなく(むしろ病院嫌い)、健康診断もほとんど受けたことがないようでした。

 小柄で痩せていて、土気色というか真っ青な顔をして、病院の車椅子に乗せられて小さくなっていて、家からそのまま連れてこられたんだろうなぁという感じでタオルケットに包まれていました。

 見るからに元気がないのですが、やはり自宅でもほとんど動かないような生活をしており、あまり自覚症状を気にしてもいないようです。

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最終更新:9/20(火) 6:10

JBpress

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