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崖っぷち結婚相談所:生まれ持った美貌と才能だけでは、婚活市場で勝てない。アラサー女の現実

東京カレンダー 9月20日(火)5時20分配信

典型的な結婚できない女、杏子、32歳。

慶應大学卒業後、丸の内の某外資系金融でセールス職に就き、年収は2,000万円を優に超える。

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美人だがプライドが高くワガママな彼女は、男運が悪く全くモテない。さらにハイスペックゆえ、男が近寄りたくない女ナンバーワンとまで噂されている。

恋愛市場で負け続け、さすがに危機感を持ち始めた杏子。そんな彼女は婚活に本腰を入れることを決意し、結婚相談所に登録をした。そして初のマッチングデートを済ませたものの上手く行かず、婚活アドバイザーの直人から痛烈なダメ出しを受けてしまった。その後も社内のモテ女を観察し、さらに凹む杏子。改めて直人のカウンセリングを経て、2回目のマッチングを果たした。結果は...?!

最近の杏子は、度重なる失態に打ちのめされ、本来の自信を失っていた。

正木からは意外にも「好き」という言葉を引き出したが、その後の行方は不安であった。

というのも、一度目のマッチングで「また、ぜひ」と温和な笑顔を浮かべていた飯島には、知らない間に嫌われていたし、元カレの知樹は同期の由香とデートをしている。

杏子は、このような屈辱を立て続けに味わったことなど、32年の人生の中で、本当に一度もなかったのだ。

学生時代も社会人生活でも、杏子はいつでも勝ち組サイドにいた。「どうしてそんなに綺麗なの?」と、周囲からは羨望の眼差しを受けながら、受験も仕事も難なくこなす。

そして、切磋琢磨と努力を重ねる人間たちを、高い空の上から見下ろすように格下の人種だと決めつけ、余裕の人生を歩んできたのだ。

そんな勝ち組人生に違和感を持ち始めたのは、アラサーに突入してからだった。

20代の頃にはオドオドしていた同年代の男たちは、杏子と対等にエラそうな口を利くようになったし、以前の羨望の眼差しとは打って変わって、呆れ混じりの冷めた視線を向けることすらある。

「羨ましい、羨ましい」と杏子を見上げていた周囲の地味な女たちは次々に結婚し、今となっては杏子を憐みの目で見つめ、まるで「逆転勝ち」と言わんばかりの笑みを浮かべている。

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最終更新:9月20日(火)5時20分

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