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成功する転職は「新選組」のメソッドに学べ

nikkei BPnet 9月20日(火)9時46分配信

「忠義」と「誠」が転職成功のカギ?

 最近、転職するビジネスパーソンが増えました。しかし転職は諸刃の剣。キャリアアップのチャンスである一方、「こんなはずじゃなかった」と後悔することも多々あります。

 原因は、実際に働いてみないと、その会社が自分に合うか否かわからないところにあります。学生ならインターンシップという手段がありますが、社会人になってから会社を変わる場合にそんな手段はほとんどなく、本気でやってみるしかないのが実情です。だからといって転職を繰り返していると「すぐ辞める人」という烙印を押され、どんどん条件が悪くなってしまいます。

 そこで今回は、幕末の京都で活躍した「新選組」のエピソードを深掘りしてみたいと思います。「えっ、転職がテーマなのに、忠義で知られる新選組なの?」と違和感を覚える人も多いでしょう。転職にはどこか、「せっかく雇ってくれた会社を裏切る」といった忠義に反するイメージがあるからです。

 しかし新選組の成り立ちには現代人の転職に役立つヒントがあり、深く読み解けば「忠義」や「誠」こそが、転職成功のカギといったメッセージが聞こえてくるのです。では、なぜ「忠義」や「誠」が転職に役立つのか、さっそく見ていきましょう。

天下の江戸幕府に就職。それなのに……

 そもそも「新選組」は、江戸幕府が第14代将軍徳川家茂の上洛にあたって警護のために集めた浪士(職のない武士)の集団から生まれた組織です。

 近藤勇、土方歳三など誰もが知る新選組のヒーローも、元は江戸の道場「試衛館」で修行をしていた武士でした。道場は武術を磨くところで就職先ではありません。今に例えるなら警察学校といったところでしょうか。特に時代が変わる混乱期に活況を呈し、戦国時代から江戸初期にかけては、宮本武蔵のように道場破りで名を挙げる浪人も現れました。そして時代が大きく動いた幕末に再び注目され、各藩は武術に長けた優秀な武芸者を高く評価し、採用していたのです。

 近藤勇や土方歳三らも、試衛館で磨いた武術を生かして、できるだけ良い“就職先”を探していたことでしょう。そこに江戸幕府が将軍警護職を募集したのです。今なら警視庁のSPといったところでしょうか。きっと理想の就職先に見えたに違いありません。さっそく応募して採用され、1863年(文久3年)2月8日に江戸を出発して京に向かっています。

 ところが京に着いた途端、「こんなはずじゃなかった」といった不測の事態に巻き込まれます。今にたとえるなら、「やっと理想の就職先を見つけたと思ったら、仕事の中身が全然違っていた」といった感じです。そのとき、近藤勇や土方歳三らのとった行動が、後の「新選組」の誕生につながっているのです。言い換えれば、もし、選択を間違えていたら彼らは時代のヒーローにはなり得なかったことになります。

 では、彼らはなぜ、このとき、後に「新選組」になる道を選択できたのか。間違えない道を選ぶ心理的プロセスと決断のポイントを探ってみたいと思います。

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最終更新:9月20日(火)9時46分

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