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相手のモチベーションが上がる短所の指摘方法があった

日経ウーマンオンライン(日経ウーマン) 9月21日(水)5時0分配信

起業家の奥田浩美さんが提案する、「会社を辞めないという選択」。会社に所属しているほうが、様々な人とつながりやすく、より大きく社会を変えられる可能性を秘めていると奥田さんは言います。あなたの強みを会社で生かすには? 会社を“使って”自分の夢をかなえるには? 書籍『会社を辞めないという選択―会社員として戦略的に生きていく』の中から、明日からすぐに仕事が好きになれる働き方を提案します。

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●順番は、(1)長所を伸ばす (2)欠点を直す

 今回は、チームのメンバー一人ひとりの力を最大限に発揮させるためにはどうすればいいのかを考えていきましょう。

 チームのメンバーはそれぞれが違った才能を持ち、得意にしていることがあるはずです。そしてそれぞれ、欠点や苦手なこともあります。人はそれを両方とも見ているはずなのに、なぜか欠点が最初に目につくようにできています。仕事の場では、できることより、できないことのほうが目立つからなのかもしれません。

 もしあなたが部下や後輩を育成する立場に就いているなら、彼ら、彼女らの欠点や苦手なことを把握しておくことは必要です。しかしそれは、マネジメントをする側がわかっていて、何らかの形でカバーすればいいのです。チームの中でお互いに欠点を指摘し合うようなことは、力を発揮させるためには逆効果だと私は思っています。

部下や後輩の欠点についてどのように話をすべきか

 一緒に仕事をするチームなら、互いの長所、得意なことを口に出して言える空気を作っていくことが、それぞれの力を伸ばす後押しになります。そうすることで、本人も自分が人より優れているところを意識するようになり、より能力を高めていけるからです。このことを私は、よく土を盛ることにたとえて説明しています。もし目の前に同じ量の土があるなら、それをどう使うのか。私は穴を埋めることに使うより、土を盛って新しい山を作るほうがいいと考えます。穴をいくら埋めたところで、ただ平坦になっていくだけではないですか。いつまでたってもとがった山ができません。

 人の力を伸ばすというのは、まさにこのイメージです。欠点をあげつらうのではなく、長所を伸ばして個性を出していくほうが、大きな力になっていくと思うのです。

 私自身は自分の部下に限らず、人を見るときにはとにかくいいところだけを見ようとしています。欠点はあえて探さなくてもすぐに見つかりますが、いいところを見つけるためには訓練が必要だと思うのです。

 私の会社に、これまでずっと接客業が主だったため、パソコンなどはほとんど触ったことがないというスタッフが入ってきました。彼女はデスクワークの経験が他の人より少ないだけで、新しいことに挑戦するマインドにかけては群を抜いています。私は常々、これがいずれはアントレプレナーシップ(起業家精神のこと。リスクを恐れず、新事業創造に熱意を持って挑戦する精神)へと育っていって、新しいものを生み出す力になっていくと思って見ています。人に対するこのような見方を習慣づけることは、上に立つ者の訓練だと考えています。もちろん、欠点をごまかす必要はありません。もしあなたがマネジメントする立場なら、部下や後輩に対して、直すべきことを指摘するのはまったく構いません。ただし、まずできるところを伸ばして、余裕ができたら欠点を見直していくように仕向けるべきです。この順番が大事なのです。

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最終更新:9月21日(水)5時0分

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