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なぜ『魔法使いの嫁』グランドPVの背景美術はこんなにも美しいのか?

CGWORLD.jp 9月21日(水)12時31分配信

ヤマザキコレ原作の人気漫画『魔法使いの嫁』。その世界観や雰囲気を表現したグランドPVが公開された。ここでは、美術素材を活かして描かれた美しいグランドPVの背景制作について紹介する。

人気マンガの映像化 制約の中でCGを活かした画づくり

『この漫画がすごい!2015』(宝島社)や第1回「次にくる漫画大賞」等での受賞歴をもつ、今話題沸騰のブリティッシュファンタジー漫画『魔法使いの嫁』。現在、同作の前日譚を、原作者ヤマザキコレ原案のもと『魔法使いの嫁 星待つひと』と題してOAD化するプロジェクトが進行している。このプロジェクトは、同作のアニメ化企画が持ち上がった際に「映像にしたらどうなるのか?」という部分に主軸を置いてグランドPVが制作され、その制作経過や完成後の反応が良かったことから正式にOAD3部作の制作が決定したもの。OADは前・中・後篇の3部作で、今後発売される原作漫画の初回限定盤として帯同される予定だ。さらに前篇は、映画館で8月13日(土)から2週間限定でイベント上映されることが決定している。

原作が人気である理由のひとつに、舞台のイギリスをはじめとする描かれた風景の美しさがある。そこで映像化にあたっても、花の咲きこぼれるイングリッシュガーデンや、イングランドならではのなだらかな丘陵、落ち着いた雰囲気の林といった、美しい背景美術をしっかり見せるという方向性が決まった。そのため本作における3DCGの使いどころは、3DCGを入れると画面が豪華になるような、ここぞというカットのみに抑えられており、全体の約1割、20カットほどになっているという。ツールは 主にLightWaveを使用し、一部に3ds MaxやHoudiniを用い、撮影にはAfter Effectsを使用している。グランドPVは、スタッフ5名、制作期間約1ヶ月半という短期間での制作となっており、人手や時間などの制約が大きい中で作業が進められた。しかし、すでに公開されているこのグランドPVは、そうとは思えないほど美しくリッチな映像に仕上げられている。

そこで今回は、制約のある中でもこだわりの美しい美術素材を120%活かす、様々な3DCG背景の工夫を、須貝真也CGIディレクターと木村太一3DCGディレクターにお伺いした。

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最終更新:9月21日(水)12時31分

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