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累計534日を宇宙で過ごした飛行士が帰還、宇宙探査の記録を振り返る

ナショナル ジオグラフィック日本版 9/21(水) 7:20配信

地球から最も遠くへ行った人物は?

 2016年9月6日、カザフスタンの草原に砂ぼこりを舞い上げて着陸したソユーズ宇宙船から、国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を終えた宇宙飛行士ジェフ・ウィリアムズ氏が出てきた。ISSでは、宇宙空間で膨らませて利用する膨張式居住モジュールや、ドッキング・ステーション、高精細カメラの設置に携わったという。

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 ウィリアムズ氏にとって4回目となる今回の宇宙滞在は172日間。地球を周回する軌道上での生活・活動日数の累計は534日となり、米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士による滞在期間の最長記録を更新した。それまでの記録は、双子の宇宙飛行士として有名なスコット・ケリー氏の520日だった。

 地球に帰還してまもなく、米国ヒューストンのジョンソン宇宙センターでナショナル ジオグラフィックのインタビューに答えたウィリアムズ氏は、「(ISSから)地球を詳細に見れば見るほど、生命にとってかけがえのない惑星であることがよくわかりました。信じられないほど素晴らしい経験でした」と語った。

 しかし、ウィリアムズ氏が「最も長く宇宙に滞在した米国人」というタイトルを保持できる期間は短い。同じくNASAのペギー・ウィットソン氏の累計滞在時間がまもなく560日となり、記録を更新するからだ。さらに、宇宙滞在時間の世界チャンピオンであるロシアの宇宙飛行士ゲナディ・パダルカ氏がいる。ISSと、その前身にあたるロシアの宇宙ステーション「ミール」のミッションに5回にわたり参加したパダルカ氏はこれまでに、なんと879日も宇宙に滞在してきたのだ。

 ISSよりはるかに遠い火星への有人飛行を計画しているNASAは、宇宙での長期滞在に大きな関心を寄せている。NASAの現在の計画によると、火星ミッションは長ければ1100日に及ぶ可能性がある。このため長期にわたる低重力や宇宙放射線への曝露、閉鎖環境での生活などが、人間の心身にどのような影響を及ぼすかを把握しておくことが極めて重要になる。

 現時点では、ISSに長期滞在したベテラン宇宙飛行士たちが地球に帰還した後の様子や、最近終了したHI-SEAS(火星を想定した隔離環境で約1年間暮らす実験。ハワイで行われた)のような模擬実験で参加者が受けた影響などを参考にするしか方法はない。

 有人宇宙探査に関しては、長期滞在のほかにもさまざまな記録がある。人類が目指す火星へのミッションとも関連の深い、そうした記録をここで振り返ってみよう。

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最終更新:9/21(水) 7:20

ナショナル ジオグラフィック日本版

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