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発達障がい児と東大生をマッチング、才能伸ばし自信へ

オルタナ 9/21(水) 16:14配信

「無理して周りに合わせるのではなく、好きなことを突き詰めて、自信を持ってほしい」――。発達障がいの子どもを持つ、中里祐次さん(34)は語気を強める。中里さんは、発達障がい児と専門知識を持つ東京大学の学生らをつなげ、子どもの才能を伸ばすサービスを開発中だ。子ども想いのベンチャー社長が発達障がい児の「孤独」をなくしていく。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

中里さんは早稲田大学を卒業後、IT大手のサイバーエージェントに入社。子会社のサイバー・バズで広告クリエイティブのディレクションを担当し、2008年には、東京インタラクティブ・アド・アワードを受賞した。2013年に7年間務めた同社を辞めて、ITベンチャーのWOODY(ウッディ)を創業した。

現在、中里さんが開発中のサービスは、Branch(ブランチ)。発達障がい児と先生のマッチングサイトだ。ここでいう先生とは、一般的な塾の講師ではない。東京大学で最先端科学を学ぶ学生や、独特な絵の才能を持つ美大生など、一芸に秀でた人物のことを指す。そのような先生と発達障がい児をつなげ、その子どもの才能を伸ばしていく。

発達障がいを持つ人は、外見では分かりづらいが、目線を合わせようとしなかったり、うまく言葉を選べないなど、対人関係を築くことに困難を持つ。小中学校の通常学級では16人に1人程度が在籍している(2012年文部科学省調べ)。

集団生活を円滑に送るための社会的スキルが不足しているが、興味を持ったことへの集中力は人一倍高い。一目見ただけで、多くの文字を暗記できたり、小学校低学年で大学生レベルの数学問題を解けたりする。

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏やハリウッドスターのトム・クルーズ氏も自身で公表している。

中里さんの長男は小学3年生。自然に関する図鑑や歴史が好きで武将の本をよく読んでいるという。図鑑で培った知識と語彙力は、大人顔負け。豊富な語彙力ゆえ、言い合いになると、相手の態度や表情を顧みずに、完膚なきまでに相手を論破する。

このことから、一部の生徒からは変人扱いを受けたこともあったという。子どもから、「学校に行きたくない」と打ち明けられたこともあった。

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最終更新:9/27(火) 12:39

オルタナ

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