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新しいことを始めるとき、ゼロから始めてはいけない理由

ライフハッカー[日本版] 9月21日(水)21時10分配信

2010年、Thomas Thwaitesという青年が、トースターをゼロから作ってみようと思い立ちました。彼は、店で一番安いトースターを買い、すぐさま帰宅して、それをバラバラに分解します。

Thwaites氏は、比較的単純な機械だと考えてトースターを選んだのですが、分解し終わってみると、部屋の床には、400以上の部品が並びました。トースターは100種類以上の原材料からできており、その主要を占めているのが、プラスチック、ニッケル、鋼鉄の3つでした。

彼はまず、鋼鉄の部品を作ることにします。鋼鉄を作るには鉄鉱石が必要だと知ったThwaites氏は、地元の鉄鋼山に電話をし、 プロジェクトのために鉄鉱石を分けてもらえないか聞きます。

すると驚いたことに、彼らは承諾してくれたのです。

トースター・プロジェクト

しかし、それはつかの間の勝利でした。

トースターのプラスチックケースを作る段になると、Thwaites氏は、プラスチックを作るのに原油が必要なことに気づきます。 そこで今度はBP社に電話をし、石油の掘削施設までヘリで連れて行ってもらい、プロジェクト用の原油を分けてもらうことはできないかと聞きます。答えは即答でノーでした。石油会社は、鉄鋼山のような寛容さは微塵ももっていないようでした。

結局Thwaites氏は、廃プラスチックを集めてきて溶かし、トースターのケースに成型することになりました。と言うと簡単に聞こえるかもしれませんが、実際はたいへんな作業で、しかも出来上がった手作りトースターは、キッチン家電というよりは、溶けたケーキのような外見になったのでした。

トースター・プロジェクトは、最初から最後までが、このパターンの連続となりました。いかなる段階も、それを原材料から手作りしていたら前に進むのはほとんど不可能で、なんらかの加工済み原料を使わなければなりませんでした。たとえば、ニッケルの部品を作るには、結局、古いコインを溶かす以外に手立てがなかった......ということです。彼は、後でこう言っています。「本当に原材料から手作りするとしたら、トースターづくりに一生かかってもおかしくない」

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最終更新:9月21日(水)21時10分

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