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川崎入り濃厚のタビナス・ジェファーソン。東京五輪へ意欲を燃やす規格外18歳DFが描く道

SOCCER DIGEST Web 9月21日(水)16時0分配信

課題は別格の身体能力で補えてしまうが故のポジショニングの粗さ。

「規格外ですし、アンタッチャブルな選手ですよね」
 
 桐光学園を率いる鈴木勝大監督がこう言及するのは、今季の主将であるタビナス・ジェファーソンについてだ。
 
 昨年、小川航基(現・ジュビロ磐田)やイサカ・ゼイン(現・桐蔭横浜大学)らを擁したチームの中で、左SBとして活躍した彼はガーナ人の父親とフィリピン人の母親を持ち日本で育ったという異色の経歴の持ち主。182センチというSBにしては十分に恵まれた体格を持つだけでなく、ストライドの長さと一瞬のスピードで相手を置き去りにするプレーを武器とする。ちなみに身長は「まだ1年に1センチずつくらい伸びている」(本人談)とのこと。
 
「左サイドからグッと入っていく力強さはこの年代でもすごい」と鈴木監督が絶賛すれば、ジェファーソン本人も「スピードに乗れば、高校年代では(抜いて)行けなければいけないと思いますし、突破できないようじゃこの先はない」と語るように、いわゆる同年代での対戦では簡単に彼を止められる選手はほとんどおらず、“分かっていても止められない”選手の代表格と言えるだろう。
 
 彼の卓越したアジリティとスピードは守備時にも発揮される。課題に挙げられるポジショニングは、お世辞にも良いとは言えないのだが、自らの2、3メートル前でスピードを乗ったドリブルをしている相手選手にも平気で追いつき、簡単にボックス内で仕事をさせることはない。その身体能力は、文字通り別格だ。
 
 とはいえ彼の中ではこれが明確な課題でもある。このプレーを賞賛してみると「逆にそこがダメだと思うんですよね。(正確な守備位置を取ることを)怠ってしまうこともあるので」と、多少の位置取りのミスもカバーできてしまう自身の能力の高さにはある種の弊害があり、そこが悩みでもあるという旨を語ってくれた。
 
 だが、それもまた伸びシロであるとポジティブに捉えても良い。なにせ彼の武器は前述したように攻撃で発揮されるものであり、欠点を補って余りあるほど。そして、この長所は上の世代との試合でも十分に通用していると鈴木監督も証言する。
「大学生との練習試合を見ると(普段より)もっとすごい。彼のストロングポイントがまざまざと見える。そのへんが彼の恐ろしさなのかなと」
 

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最終更新:9月21日(水)16時0分

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