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“病気で半年入院”出世への道は断たれるか

プレジデント 9月21日(水)6時15分配信

 役員=経営陣にまで出世できる人は一握り。部課長止まりの人と、どう違うのか。正念場の行動パターンから読み解いてみよう。

■病気で半年入院するとき

 運悪く、病を得て半年ほど入院が必要になったとする。事実上、療養に専念するしか選択肢はない。どう考えたらいいだろうか。

 「戦後の大物経営者は、戦争や投獄、大病によって成長したといわれます。戦争も投獄もなかなか体験できないいま、大病をすることが逆境を乗り越える力を与えてくれるかもしれません。産休のようなものと考えれば、半年くらいの入院は十分に挽回可能。むしろ仕事から離れ、自分を客観視するいい機会ととらえるべきです」(プロノバ社長 岡島悦子氏)

 心配なのは、長く休むことで出世に影響しないかということである。岡島氏の観察では「休む前に勝負はついていると考えるべき」。

 「もし会社にとって価値のある人材で、上司との間に信頼関係があれば、ゆっくり療養したあとも戻る場所はあるはずです。そうでなければ、一線からは外されるかもしれません」(岡島氏)

 病気はきっかけにすぎず、その時点の自分の評価が顕在化するということだ。ならば、評価を上げるため「日日是決戦の気持ちで仕事をすることです」と岡島氏は呼びかける。

ストラテジックパートナーズジャパン代表取締役の兼本尚昌氏の見立てはさらに厳しい。 「大病をした時点で、基本的に出世の道は断たれたと見るべきです。病気をしても復活した人がいるのは事実ですが、例外にすぎません」

 例外のケースでは、次のようなメカニズムが働くという。

 「病気をした人は、復帰後、出遅れをつねに意識しながら仕事をします。同期にとってはすでに競争相手という感じではなくなっています。そんな環境にあるから、懸命に働いても『自分の出世のため』というギラついた印象がなく、大方の共感を集めやすい。まれに大企業でも『若いころ大病したが、そこから盛り返して社長になった』という人が出てきますが、おそらくは以上のような仕組みで出世したと思われます。もちろんこれはレアケース。出世が気になるなら、健康管理に気をつけるのが常道でしょう」(兼本氏)

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プロノバ社長 岡島悦子
筑波大学国際関係学類卒業。三菱商事、米ハーバード大学経営大学院(MBA)、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2002年、グロービス・マネジメント・バンクの設立に参画。05年代表取締役。07年から現職。アステラス製薬などの社外取締役もつとめる。


ストラテジックパートナーズジャパン代表取締役 兼本尚昌
山口県出身。防衛大学校人文社会科学科国際関係論専攻を卒業後、ダンアンドブラッドストリートジャパン、ガートナージャパンなどを経て、ストラテジックパートナーズジャパンを設立。著書に『プロ・ヘッドハンターが教える 仕事ができる人のひとつ上の働き方』など。
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久保田正志+プレジデント編集部=文 宇佐美雅浩=撮影

最終更新:9月21日(水)6時15分

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